英語と向き合う
毎日の仕事終わりのルーティーン。
今はそれが、英語学習だ。
今年の4月に異動して、環境がガラッと変わった。外国人がたくさんいるのだ。
出身地は、アメリカ・イギリス・カナダ・フィリピン・ルーマニア・ロシアなどなど様々だ。
スタッフルームに戻ると、たくさんの英語が飛び交っている。
この会話に私も入りたい。私もコミュニケーションを英語でとりたいと思ったのが英語をはじめた単純な動機だ。
いつか「英語と向き合いたい」とはずっと思っていた。
しかし、人間というのはやらなければならない環境に身を置くか、相当な覚悟がなければ継続することができない。と思っている。
事実、今まで日本語さえあれば何の問題もなかったため、やはり「仕事が忙しい。」という理由をつけて英語から逃げ続けていた。
高校生のときカナダのビクトリアでホームステイをし、英語を話すことに憧れたまま、気づけば社会人5年目になっていた。
しかし、4月の異動で転機が訪れた。
英語が必要になったのだ。
職場に外国人がいる以上、英語がなければコミュニケーションがとれない。もちろん彼らも日本に住む以上、日本語を勉強しているわけだが、このチャンスを逃せば英語と向き合うことなく人生が終わる。と覚悟を決め、毎日どんなに仕事で疲れていても、飲み会帰りでも(そもそも飲み会にはほとんど行かないが)、英語の勉強だけは継続することを、自分との約束にしている。
ここまで格好つけて述べたきたが、
現役高校生にも劣るのが今の私の実力だ。
毎週金曜日の仕事終わり、英会話教室でグループレッスンを受けている。メンバーは現役高校生2名+私+イギリス人講師の4人。
全てのプライドを捨てて、高校生からも学ぶ気持ちでレッスンを受けている。
やはり現役高校生は賢い。
毎回、英単語の意味がわからず、隣の高校生に意味を聞く始末。そして毎回悔しい気持ちで家に帰宅する。これが私の毎週金曜日のルーティーン。
レッスン料は高いが、この悔しい気持ちが今の私の原動力になっている。
昔から私は「負の感情を原動力」にして行動してきた。
人に負けたくない、悔しい、プライドを保つため、こいつだけには負けない、自分を認めさせたい、見返してやる、部活ではレギュラーをとれないけど勉強だけは負けない …など。
プライドは高いが能力は伴わない私は、その心情が原動力となっている。
どなたか共感していただけないだろうか…。
この気持ちを買うために月2万円近くを払っていると言っても過言ではない。
勉強から逃げてきた自分が、この歳になってまさか英語と向き合える日がくるとは思っていなかったが、今はそれが楽しい。
自分がやりたい勉強をできる幸せ。
だれにも「勉強しろ」と言われない。だれにも点数を求められない。合否もない。〆切もないのだ。
自分がこれまで勉強をサボってきたツケを取り返すかのように、今勉強している。でもそれが楽しい。
今回の4月の異動と、今の人との出会いに心から感謝したい。
今私と関わってくれているネイティブ教師たちが大好きだ。
そしてその中で私が特に仲良くしており、尊敬しているフィリピン人の同僚が私に言ってくれたこの言葉をここで共有したい。
私が英語勉強をはじめて少しした頃、まったく話せるようにならず彼に相談したことがあった。(そもそも圧倒的に勉強が足りていないのだが)
そこで彼がこの言葉をかけてくれた。
良いものはゆっくりと作られる。焦らないで。少しずつ向上しているよ。
数年後、それが本物の力となって君を支えてくれると言ってくれた。
そして反対に、付け焼き刃でつけた力は本物の力ではない。それは時間とともにすぐに力を失ってしまう。だからゆっくりと本物の力を身につけようとこの言葉をかけてくれた。
彼は4言語話せるクァドリンガルである。
言語を身につける難しさを知っているのだ。
その彼に言われた言葉を、ずっと胸に、大切にしまってある。
学生時代にサボった分、きっと時間はかかってしまうだろう。しかし人生をかけて英語と向き合い、彼らと完全に英語でコミュニケーションがとれることを夢見ている。
数年後にこのnoteを見返して、過去の自分に良い報告ができると良いのだが。
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