友人の結婚式
中学からの友人の結婚式に出席した。
実はこのnoteをはじめたのもその友人の影響。
友達がいない(中高時代は尖っていたので特に)自分にとって数少ない本当の友達だ。
彼とは中学の塾が同じだった。
県内一の学校を目指すような塾で、自分のレベルとはまったく合っていなかった。彼とは偏差値15くらいの差があったはずだ。
そんな塾を母親が見つけ、私をぶちこんだ。
まわりの頭が良ければ、きっと息子の頭もよくなると思ったのだろう。息子が不出来だと親も大変だ。
何度も退塾の危機を乗り越えて、なんとかその塾に居座ることができた。
(月謝の高い塾をやめさせられそうになる私も私である。)
彼らは絶対に私のことを馬鹿にしなかった。
どんな簡単な問題でも、私に丁寧に教えてくれた。
変なあだ名をつけるようなイジリ(笑)はあったが、そこには愛があったし、1人だけ偏差値の低い私をからかうということは決してしなかった。劣等感の塊であった自分に対してそのように接してくれたこと、今でも感謝している。
そんな彼らとの関わりが今でも続いている。
結局は母親に感謝している。
素敵な人たちと巡り会うことができた。
自分がどんな環境に身を置くかは確かに大切だ。
今、新しい学校(一般学校→お受験高)に異動して、それを毎日感じている。
中田あっちゃんもYouTubeで、「自分はまわりにいる人の平均だ。」と言っていた。
今回でいうと私が大幅に平均を下げているが。
今ではみんな社会人として頑張っている。
中学のときから、優秀な彼らがどんな社会人になるか楽しみだった。
今でもその尊敬の念は消えていない。
結婚式当日
そして結婚式当日。駅で待ち合わせて友人と会場へ。
送迎バスである重大なミスに気づく。
御祝儀を自分の家の机上に忘れたのだ。
前日あんなにYouTubeを見ながら、お札の向きまで考えて準備していたのに。
友人は落ち着いて予備のピン札を私に渡す。
彼は営業マンとして働いているから、いつでも予備のピン札を持ち歩いている。
PayPayで彼に送金する。
彼らとの差は埋まらないばかりか、26になっても助けてもらっている。
彼は落ち着いて、結婚式会場で御祝儀袋が買えることを教えてくれた。
今度は現金がない。また彼に立て替えてもらい、PayPayで送金する。
バタバタして迎えた挙式。
新郎の彼は、入場とともに泣いていた。
私も目が潤む。
そして誓いの言葉。
私は友達の結婚式ではじめて涙を流した。
これで4回目の結婚式への参加なのだが、涙を流したのはこれがはじめてだった。
本当の友達の定義がやっとわかった気がした。
結婚式の挙式で泣けるかどうかだ。
これまでの3回は、正直まったく泣けなかった。
御祝儀の流れから、本当の友達の定義の話を、高校2年生の授業でしたたところ、大ウケであった。
いつも自分の失敗・経験は、
生徒へ伝えることで、「笑い」へと昇華している。
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