最高に美味しいコーヒーを飲むために
こんにちは!あなたにとって最高に美味しいコーヒーとはなんでしょう?今日はそれを探してみたいと思います!
ところで皆さんはコーヒーは飲みますか?「毎日飲む」って方や「ブラックは飲めないけど…」とカフェラテやカフェオレなどを飲む方、お菓子やアイスのコーヒー味が好きな方、まったく摂らない人などさまざまに分かれるかと思います。ベストなコーヒーを追求するために消費者側からの視点と生産・提供者側からの視点でそれぞれ記述し、3つの必要な条件を導き出していくnoteになります。もちろん、コーヒー以外の例もいくつか登場するため今回のnoteはコーヒーの好き嫌い問わずどの人にも役に立つコンテンツにできたらいいなと思います!
※たくさんのコーヒーショップや豆が登場するnoteではございませんので悪しからず
コーヒーの良し悪しを決めるのは飲んでから
まずは消費者視点から見てみましょう。私は道の駅や喫茶店、カフェ、自宅などあらゆる場所でコーヒーを飲みます。行きつけの店でよく聞く店主の声としては「急いでいる時に飲むコーヒーはいくら良いコーヒーを淹れても美味しくない」というお話でした。
私はよく行ってた道の駅でコーヒを飲んでいた時に、店の入り口から「急いでいるから早くしてください」という声が聞こえました。おそらく今求めているものと提供されているものの不一致がその不満を生んでいるんだと思います。今のご時世はコンビニでコーヒーも手に入れば、自販機等で缶コーヒーも手に入りますし、家でインスタントコーヒーを淹れて車に紙コップで持ち込んで飲むことなど、あらゆるソリューションが存在しています。
そのお客さんが去った後に前述の「急いでいる時に飲むコーヒーはいくら良いコーヒーを淹れても美味しくない」というお話でした。どれだけいい豆を使って、こだわって抽出して、最適な温度で最適な器で提供して、自然がいっぱいの中で風景が楽しめる場所を用意したとしても、受け取り手のバックグラウンドにおいてコーヒーを美味しく飲むコンディションが整っていなければ、満足いくことはありません。
最近は、受け取り手側のコンディション悪さをヘイトに変えてクレームやSNSでの書き込みをして大なり小なり騒がれている話題が目立ってきています。提供する側から強気に「それなら飲まなくてもいいです」って主張できることはごく稀だと思いますが、本心のところはそう思っている可能性があるところも念頭においたほうがいいでしょう。
※もちろん、カスタマーサポートがあるお店やメーカーであればご意見として受け取ってくれるところもありますが、全て要求通りにすることはできません。
結局のところ、そのタイミングにおいて最高のコーヒーを手にするためには、提供する側の淹れ方や環境ではなく、受け取り手のバックグラウンドが全てを決めるのです。
受け取り手のバックグラウンドを整えるために
ではバックグラウンドをどう整えるかについて書いていきます。主に気をつける点としては【知識】【環境】【心情】の3点になるかと思います。
・知識
豆の産地とその特徴、挽き方、淹れ方、挽いた時期、添加物の有無など、1杯のコーヒーについてどれだけのことを知っているかです。それがどんどん脳内でデータベース化してリアルタイムに都度更新して知識をどんどんアップデートしていきます。挽いてからしばらく放っておけば酸味が強くなりますし、乾燥方法によってインスタント用かそれ以外で用で別れたりします。その様々な変数があって今ある1杯のコーヒーにたどり着きます。
※物知りである自分に自惚れてドーパミンを発して美味しく感じるのは別要素になります。
・環境
飲む時の湿度や気温、仕事中なのか勉強中なのか運転中なのかといったシチュエーション、お店なのか家なのか、誰と飲んでいるか、食べ合わせに何があるかなど、飲むタイミングにおける様々な外的要因が全て味に影響していきます。マスターの機嫌とか人柄などもその要素の中に入るでしょう。
目隠しをしながらカエルを食べると「鶏肉っぽい!」って感じたり、怒りに任せて作った妻(旦那)の中華料理が妙に辛く感じたりなど、外的要因に妨げられると味覚まで左右されることは決して珍しいことではありません。
・心情
イラついている、楽しんでいる、リラックスしている、不安がいっぱいあるなど感情は味を変化させます。疲れている時に飲むコーヒーの苦さにグッとくることは、コーヒーを飲む人で経験したことはあるのではないでしょうか?
受け取り手側のバックグラウンドによって体調が左右される
上記の例にもあるようにコーヒーに限らず、あらゆるものの品質は受け取り手側のバックグラウンドで左右されます。コーヒー以外の事象も例に取り上げて説明していきます。
生牡蠣が当たりやすいって方は身近にいらっしゃる方も多いのではないのでしょうか。元から持っているアレルギー反応として下痢に症状が出るという方ももちろんいらっしゃいますが、泥酔している時や疲れが激しい時は肝機能が低下しているので牡蠣が当たりやすいシチュエーションを作っているという説があります。そのため、よく牡蠣に当たる人がめっちゃ元気な時に食べれば当たらない可能性も否定できません。また、店によっては提供時にお客さんが泥酔していたら牡蠣の提供をお断りする店もあります。
また、食中毒も腸内の菌が不足している状態や活性化していない状態で生物を食すと起こりやすくなる可能性があります。
このように、受け取り手側のバックグランドが悪い状態にあることで負の連鎖を生むことにつながってしまうことがあるのです。
最高のコーヒーを飲んでもらうためのストーリーテリング
次に生産・提供側からの視点からのお話になります。
近年ではプロダクトアウトの時代が終わりマーケットインの時代が到来している言われています。いわゆる、作れば売れるという生産者マターの時代から、顧客思考を意識したマーケティング活動をしなければ作っても売れないという経済活動の変化です。顧客のバックグラウンドを提供側が意識して経済活動を行うことで、経済的に好循環を産むだけでなく消費者の満足度を高めることにつながります。
コーヒーであれば「こういう人に飲んでほしい」という明確な顧客定義を決めて、それに応じて環境や品質を整備することができ、先ほどの【知識】【環境】【心情】の条件を満たしたその人のその場での最適なコーヒーを提供できるのです。
提供側としてはなかなかお客さんの動向をコントロールするのは難しいところではありますが、そのコントロールできる領域が1%2%でも増えれば、最適な商品・サービスを提供できる確率が上がるのです。
逆に受け取り手も単にコーヒーを受け取るだけでなく、その企業やショップのメッセージをしっかり受け取る・理解した上で商品選択を行うようになれば、ストレスの軽減や満足度の高い1杯につながるでしょう。
結論:最適なコーヒー探しは時と場合によって異なる
最高に美味しいコーヒーを飲むために必要な条件が揃いました。
・消費者側は生産者・提供者のメッセージを受け取る
・提供する側はストーリーを発信する
・常にこの1杯ではなく、状況によってベストな1杯は変動する
なので、このnoteで「このお店のこの1杯がベストです!」って断言することはありません。もしそれが決まっているのであれば、世の中こんなにたくさんコーヒーを提供しているところは存在しないでしょう。コレクターやヲタクと呼ばれる人は無意識的にこの3要素を達成させて常に選択をしているのです。この3要素が満たされていれば、最適なコーヒーに近づけるでしょう。
自分にとってベストなコーヒーを求めている人、コーヒー以外でも自分にとってベストなサービスや商品を探している人に幸あれ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?