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花粉症の季節到来!つらい症状を和らげる方法とは?
2月から3月にかけては、花粉症の人にとって最もつらい季節。
今年は1月中旬頃からすでに花粉が飛び始めることもあり、早めの対策が欠かせません。特に、日本で最も多いスギ花粉の飛散時期は2月から4月。この時期の天気予報では、気温や降水確率だけでなく、花粉の飛散状況まで詳しく伝えられるようになっています。
花粉症は、スギやヒノキの花粉が原因で起こるアレルギー症状で、日本人の5人に1人が悩んでいるといわれています。ちなみに、イネ科の植物は5月〜8月、ブタクサやヨモギは8月〜10月に花粉が飛ぶため、それらにアレルギーがある人は、それぞれの時期に症状が出ます。
花粉症のルーツはイギリス!?
花粉症といえば日本のイメージが強いですが、そのルーツは実はイギリスにあることをご存じでしょうか? 19世紀初頭、イギリスでは産業革命前の森林伐採が進み、牧草地が急増しました。すると、牧草を刈り取る農民の間で、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・涙が止まらないといった症状が多発。この症状は「枯草熱(こそうねつ)」と呼ばれました。後に、原因が牧草の花粉であることが判明し、「花粉症」として認識されるようになったのです。
一方、日本では戦後の復興政策としてスギやヒノキの植林が進められたことが、現在の花粉症の流行につながっています。しかし、近年では花粉症のメカニズムが明らかになり、大量のスギ花粉が飛ぶ前から予防薬を使用することで、症状を軽減できる人も増えてきました。
ツボ押しで症状を和らげる?
とはいえ、薬を飲んでもなかなか症状が改善しない…という人もいるでしょう。そんなときは「ツボ療法」を試してみるのも一つの手です。
最近の研究では、ツボ療法が花粉症に効果があるとする論文がある一方、効果がないとする報告もあり、医学的な有効性はまだ確立されていません。しかし、鼻水や鼻づまりを和らげるツボはいくつかあります。
おすすめのツボは以下のとおりです。
鼻の近くのツボ;
①迎香(げいこう:LI20) … 小鼻の横にあるツボ。鼻づまりを和らげる。
②印堂(いんどう) … 眉と眉の間にあるツボ。鼻の通りを良くする。
→ それぞれ20秒ほど指で押し、それを3回繰り返しましょう。
手足のツボ;
③厲兌(れいだ:ST45) … 足の第二趾(人差し指)の爪の生え際外側にあるツボ。鼻づまりを改善。
④合谷(ごうこく:LI4) … 手の親指と人差し指の間にあるツボ。鼻の不調を和らげる。
→花粉が飛び始める前から毎日お灸をすえるのもおすすめ。
上記①~④のツボに市販の貼付型接触粒(粒がついたテープ)をツボに貼るのも良いでしょう。
まとめ
花粉症の症状を抑えるには、早めの対策が重要です。
薬やマスク、メガネの使用に加え、ツボ押しを取り入れることで、少しでもつらい症状を和らげる工夫をしてみてはいかがでしょうか?
今年の花粉シーズンを、少しでも快適に乗り切りましょう!