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秋の夜長 良い眠りのために

秋の夜長とは、秋が深まるにつれて夜が長くなること。
昼と夜が同じになる秋分の日から、冬の始まりである立冬までの間を指す場合が多いようだ。
長い夜、ゆっくりした時間を音楽鑑賞、映画鑑賞、読書などに費やす人もいるだろう。ただ、夜更かしがきっかけで、眠れなくなってしまう人がいる。

国立精神・神経医療研究センターの睡眠障害ガイドラインによると、「寝つきが悪い」など入眠障害はすべての年齢層でも 20% 弱の成人にみられるという。5人に1人が不眠で困っている計算になる。
睡眠時間は人それぞれで違う。フランスの皇帝、ナポレオンは3時間、理論物理学者のアインシュタインは12時間だったというが、睡眠は長さよりも質が重要だ。

ヒトの睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠がある。レム睡眠は眼球が活発に動き夢を見ている眠りで、脳は活発な状態だが体は休息している。ノンレム睡眠はその逆で脳を休める眠りだ。脳と体が交代で眠る状態は合わせて90分間ほどかかり、一晩のうちに数回繰り返される。この周期の変わり目で起床すればすっきりした目覚めになる。2周期目が最も深い眠りで、寝入ってからの3時間がその質を決めるようだ。

眠りの質を高めるコツは一日の過ごし方にある。
目覚めたらすぐに太陽光にあたり、体内時計を朝にリセット。
日中は適度な運動量を確保、15分程度の昼寝をするなどメリハリをつけることが大切になる。

不眠に有効なツボは、安眠(あんみん)と失眠(しつみん)だ。
「安眠」は耳の後ろの盛り上がった骨の下から指の幅半分ほど前方にあり、就寝前に数回押さえると良い。
「失眠」は足裏の踵(かかと)の中央部分で、お灸を据えると効果がある。お灸が難しい場合は、足湯をしたり、踵を覆うようにレッグウォーマーを着用するのもよい。
医療機関から睡眠薬を処方してもらう前に、ツボ療法を試みてはどうだろうか。

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