#2298 日本における経済格差について
新型コロナが与えた経済打撃で、主にサービス業(飲食や観光等)が廃業に追いやられてしまい、貧困者が加速しています。
昨年は11年ぶりに自殺者数も増加に転じました。
主に経済苦やコロナによる閉塞感が原因です。
一方で資産を多く持つ富裕層は、株式投資や事業投資で資産をさらにさらに増やしています。
一部の富裕層はお金を増やすことがもはや数字を追うだけのゲーム感覚となっているようにも感じます。
同じ1万円だったとしても、
裕福な人のお金増やしゲームで扱われる1万円と、
貧困労働者が必死に汗水垂らして得た1万円では、
重みが全く違うでしょう。
所得格差が拡大するこの現代の資本主義社会で、一体どうすれば経済苦の人がいなくなり、より多くの人が経済的な豊かさを持つことが出来るでしょうか。
#9
政府が取り組んでいるように、最低賃金を上げることも、必要ではないでしょうか。
所得税ばかりが上がり、可処分所得は結果下がっています。可処分所得を増やすには最低賃金を上げることでしょう。
そうすると物価も上昇するわけですが、使用金額が多ければ消費税収が増えるので、政府としては、それも狙っているのかと。
法人税を下げることは世界的流れであり、理由としては企業が海外に逃げる事を防ぐために、とのことです。
ちなみにノルウェーの最低賃金は日本円換算で時給1200円を超えているそうな。
#10
資本主義社会においてマーケットが大きくなればなるほど経済格差は広がります。FXで1分で得る1万円と、1日働き詰めで得た1万円は、結局資本主義社会では同じです。所得の再分配も北欧の福祉国家と言われる小さな国で機能しているが日本の様な1億人を超える大きな人口とマーケットのある国で同じように機能させることは難しいと言うのが経済学者の考え方です。福祉国家では教育、医療、介護などなど全て社会保障で賄われるため不安は減る一方、収入のほとんど(70%程度)が税金で徴収されるため、労働意欲が湧かず力のある若者は税金の安い海外へ移住して行ってしまうと言うことが起きてしまいます。
日本の高度経済成長期は資本主義でありながら一億総中産階級と言われた時代であり、ここに何かヒントがあるのでは?と考えています。
#11
経済格差の問題は、日本固有の問題ではなく、資本主義の先進国に共通した課題と思います。ピケティが証明したようにr>gになっており、富の偏在は加速します。市場は不完全であり、市場任せにせず、ルールを変えなければ、富の偏在は解消されません。
ベーシックインカムは、貧困層の救済にはなりますが、偏在の解消までには至らないでしょう。日本の個人金融資産は約2千兆円に及びその大半は高齢富裕層が占める一方で、生活保護者の約半数もまた高齢者です。
所得税、相続税、キャピタルゲイン課税で集めたカネを、貧困層に分配すれば、偏在自体は解消しますが、富裕層や投資資金が日本から逃避してしまい、相対的な国力を著しく低下させてしまいます。
すでに日本の一人当たりGDPは世界23位です。アメリカ(5位)だけでなく、北欧諸国やベネルクス3国、香港・シンガポールより下位です。そろそろ独自固有の豊かさを希求し、幸福を実現することが必要なのではないでしょうか。
#12
やはり現在日本にある資本主義社会のルールでは、格差拡大の流れを食い止める特効薬は存在しませんね…
r>gの方程式は変わらないですし、高所得者や高収益企業への税収負担増は国外逃避リスクを伴う実情もよくわかりました。
これまで格差が比較的小さかった国(ドイツなど)でも、コロナによる低所得者の増加によって格差指数が顕著に増加しているようです。
日本はやはり低失業率(公共事業や終身雇用の制度で労働市場を守ってきた)ことによる格差是正がこれまで機能していましたが、今や時代の流れは完全に変化しています。
今流行りのFIREや、終身雇用崩壊、人口減少、未婚率上昇などが進むと、生産力の低下と経済格差のうねりがいっぺんに押し寄せてくるだろうと危惧しています。
せめてオリンピックを機に日本の魅力に注目が高まり、インバウンド消費を期待したかったところですが、それも夢叶わず…
魅力溢れる日本のイメージを奪還し、再び脚光を浴びるようなマーケットにしていかなければとヒシヒシと感じますね。
今の20〜30代が立ち上がる時だと思います。
#14
資本主義はベストではないですがベターだとは思います。共産主義なんかになるよりは。
累進課税強化、BI、負の所得税、色んな方法が模索されていますし、法人税に関しても国際課税が検討されています。
色々問題点はありますが、ベターな選択を取っていく政治家を選べるかどうかが私たちの責任であります。
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GIRON編集後記
こんにちは、GIRONの粟津です。
今回ご紹介するのは”日本における経済格差について”です。
日本にも経済格差は存在しており、それをどう解消するかをみなさんで議論されていました。
経済格差の解消はかなり難しい問題でもあります。まずは日本の活力を取り戻すのか、それとも独自の日本のあり方を追求していくのか、どちらかに集中して取り組む必要がありそうだと筆者は考えています。
このほかにもさまざまなGIRONが繰り広げられていますので、GIRONアプリで覗いてみてください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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