偶然からの『いのちの停車場』
こんばんは。クラちゃんです。雨風がひどくなりそうなので予定を変更して、さくっと映画を1本。観たかった映画は近くでやってなくてセレクトはよくやる『まだ観てない』から選びました。
#映画の話は後で
そういう人の声に耳を傾けてこなかっただけじゃん
朝、TVをつけたらとある女優さんが出産、育児の大変さ、どっぷり子育てに向かいあっている日々を語っていました。
赤ちゃんや幼児のいる生活に向かいあっていた時のあの感じ。直前までがっつり仕事に向かいあっていた後の生活の変化をきちんと言葉にして、過去のわたしを思いだし共感していました。
「こんな生活が産後からすぐ始まるなんて知らなかった。誰も教えてくれなかった。夜寝られないとか」
私も確かに同じこと言ったことあります。一日中何か小さな問題が家族にある、とも。
ついでに言えばかつて私の友達も同じ事言ってました。もし当時の事を思い出すことがあるなら最近まで同じこと言っていたと思います。
思い出さなかったし言わないけど。
ただ、それってそういう事にそれまで全く関心が無くて、そういう人の声に耳を傾けて来なかったからじゃん(←これ関東弁)と最近になって思いました。
興味がない事には共感できないし、必要なければ知ろうとしない。私ごときのキャパなんてそんなもんです。
で、今日の映画は
実はあまり関心が無かった1本。すみません。でも伝えたいことがギュッと詰まっているんだろうと想像できました。
『いのちの停車場』70代になっても積極的に映画に取り組む吉永小百合さん。美しくシャキッとしてる。
大学病院の救命医師から、退職して地元金沢の在宅医療を行う「まほろば診療所」に勤める医師の役でした。
在宅医療、末期の癌の方から入院したくない人、老々介護の人。正直2時間の間に何人もの方を見送る様子はエピソードが多いかなと思いましたが、この命もあの命も、と何れも削れない。原作はお医者さんとの事でもっと沢山伝えたい事はあるでしょう。
後半になって自身の家族の命に向き合う場面があります。吉永さんって幾つになられてもヒロインと言うか、何か妖精みたいだな(それくらいふわっとした存在)と見ていたのですが、田中泯さん演じるお父さんとのやりとりが壮絶で、このシーンのためにそれまでを軽やかに演じていたのかと思うほど。
わたしは最後は彼女は職業の医師ではなく娘に戻った…と見るのですがラストは観た人によって取り方が違うのかと思います。
今日の映画は軽くと思っていたけど、まあこれも出会い。知ったからには関心を持って生きていくことに。
ではまた。
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