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膀胱のコントロールが出来なくなる。【ギランバレー症候群の奇跡】18


1か月に1回、膀胱炎になる芳子だが、ギランバレーになってから膀胱のコントロールが出来なくなる。

芳子は病前で1か月に1回、膀胱炎になる身体だったが導尿をしているので、膀胱炎が治らず痛い思いも何度も経験することになった。

普通は、導尿をしていればおしっこが出るとき、わからないというが、血液が出る程の膀胱炎になってしまったため尿が出るとき、針を刺されているような痛みを感じるようになった。

主治医に相談して導尿を外してほしいと頼んだが「尿意を感じて出すという感覚がマヒしているので、看護師さんたちの仕事の大変さを考えるとこのまま導尿がいいのではないか」と言われた。
「そんなことをしていたらもっと、尿意を感じても出なくなってしまうのでは??」と思って、
「私は粗相を致しませんので導尿を抜いてください」と頼み込んだ。
そこまで言うのならということで導尿がはずれ、おむつになった。

管がひとつ外れただけで、なんて気持ちがいいの!

導尿の管を外した途端、開放的になったのは言うまでもない。
タンカ切って「粗相は致しません。」と宣言してしまったのでそこから今度はおしっこをおむつに出すという訓練をしなければならなかった。

人はトイレに行けば反射的に出すことが出来るが、何週間も管に縛られ
そしてトイレではないおむつに出すということが、どんなに大変かを思い知らされることになる。

3時間ぐらいごとに尿意を感じておしっこが出れば上等と看護師さんからのお伝えもあって、時間を計っていた。
尿意を感じるのだが肝心なおしっこが出ないのだ。おむつにするという抵抗感からなのか
「本当にマヒしてんだな、コントロールが全くできない。」
「看護師さんたちに迷惑をかけてしまう」
「5時間以上、尿が出なかったら身体に悪いのでまた導尿します」と
言われていたので、頼むから出てくれ~と神頼みをしていた。

尿意を感じてから30分後、コントロールなしで勝手におしっこが出る。
ほんとに勝手に出たという感じだ。

よし、次は3時間後の夕方6時に出す!

そんな簡単に問屋は降ろさない 笑
3時間、4時間と時間だけが過ぎていき、マックスの5時間前!勝手に尿意を感じずおしっこが出た。

それも大量に!!

「粗相を致しません」と言ったが
看護師さんを呼んでおむつにおしっこは出たけどパジャマを汚してしまった。
「ごめんなさい・・・。」それしか言えなかった。でも看護師さんは、「5時間以内に出たのだからこの調子で頑張って。」と言葉を返してくれた。

もう、あの導尿だけは勘弁!!!

導尿をしたくないばっかりに数日がんばったおかげでおしっこが出るようになった。「主治医もやればできるじゃん」と言って褒めてくれた。
第一関門突破です!!

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