こころは、次のリハビリ専門病院へ。【ギランバレー症候群の奇跡】21
9月3日
前回の記事で「4メートル歩けた」とあったがまだ、ドタドタ歩きで疲れが出るので、車椅子から歩行器へと変わった。
歩行器だと立って捕まって歩けるのだが、今日は歩きすぎで下半身が重い芳子である。
人間の身体って重いのね。
痛感するわ。
歩行器でトイレにもいくようになり、足先に力を入れて立ち上げるのは1日1回成功するようになった。
9月4日
歩行器でリハビリ室まで歩く。
途中でのさかのぼりも歩行器を使って前に押し出す感じだ。
疲れ気味で歯も痛くなる。
理学療法士さん、作業療法士さんにリハビリしてもらうが、もう気持ちは転院先に行っているのでリハビリに力が入らない。
9月5日
よく眠れ、疲れが取れる。
足に痺れがあると、足のだるさが消える。うまくなってるんだな。
洗面台で初めて歯磨きをする。自分の顔を鏡で見たとき、なんか痩せたなと思った。
実際4キロ瘦せていた。
ここの病院での最後のリハビリは作業療法士のYSさんとだ。
お風呂の浴槽の入り方、
台所での所作、
洗濯物を干すなど、
これから家でやるであろう作業を試しにやってみた。手先はどうにか力が入って全部こなすことが出来た。
お世話になった方々がお別れの挨拶を
ここで大変お世話になった看護師さんのTさんとOさんがお別れの挨拶にしにきてくれた。
「何回もナースコール押してごめんなさい」と謝ったが、
「それが私たちの仕事だからいいんだよ。頼ってくれて嬉しかった」と。
そして、
「つぎのリハビリ専門病院でもリハビリ頑張ってね」と激励の言葉をかけてくれた。
芳子がここの病院に来て免疫グロブリンの投与をしてリハビリをして1か月と5日の間、主治医のT先生以外にずっと見守ってくれたのが
研修医のH先生だ。
彼女はとても若いが芯が強く将来は糖尿病の予防医師になりたいと勉強中だそう。芳子との出会いはたまたま脳神経内科だったが、相談事を聞いてくれたひとりだ。T先生もH先生もお別れの挨拶に来てくれた。
「リハビリ専門病院はスパルタだよ~~~」
「大丈夫~~~??」と
いつでも笑いで元気で励ましてくれた。明日の9時にはここの病院を後にし、市内のリハビリテーション専門病院に転院する。
これで3軒目だ。
回復期までやっと来たかという思いでいっぱいである。次の病院でも頑張ろうと想った。
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