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日本の成果主義がクソな理由

昨今、成果主義を謳う企業も増えたが、筆者は日本の成果主義はクソだと思っている。以下に理由を述べよう。

裁量権のない社員に成果主義を求めている

第一に裁量権のない社員に成果主義を求めるのがクソ。極端に言えば定型の事務作業しかしない事務員やライン作業しかしない工場作業員に「成果」もクソもないわけです。だって決まった作業しかしないんですから。もうこの時点でその他大勢の一般社員にはメリットゼロの制度としか思えない。そもそも成果主義というのは裁量のある人間の特殊な働き方であって、その他大勢に一般化するような制度ではない。

社内の人間関係がギクシャクする

第二に社内の人間関係がほぼ確実に悪化するのがクソ。だって考えても御覧なさい。後輩や部下に馬鹿正直に親切丁寧に仕事を教えて、その後輩がメキメキと頭角を現したら自分の立場が危ない。左遷されるかもしれないし、クビになるかもしれない。成果主義を謳う会社では後輩の教育はしない、若しくは他人の足を引っ張るのが最適解になってしまうわけです。もう、こうなっては目も当てられません。また直接的に成果に結びつかない業務は軽視されるか無視される。そういう仕事を率先して引き受ける人間は確実に馬鹿を見る。

そもそも「成果」を評価できる人間がいない

そもそも仕事の成果とは何なんでしょうか。どこからどこまでが個人の成果だと誰がどうやって判断するのでしょうか。上司や経営者に客観的かつ公平・確実に評価する資質はあるのでしょうか。そもそも上司や経営者に資質がなければ成果主義なんてギャグでしかありません。

インセンティブが曖昧

成果主義、成果主義って言うけどインセンティブが曖昧過ぎやしないか。いくら売上を上げたらこれこれこういう報酬を与えますと明文化されていればいいがそうでない企業も多い。インセンティブが明確化されてなければ指標がないのだから成果主義なんて機能するはずもない。

日本の成果主義はただただ一般社員の給料を割引する方便に使われているだけという印象です。もう成果主義などという耳障りの良い言葉に騙されるのはやめましょう。


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