遠ざかっていた小江戸·····ベタを楽しむお花見旅
旅を愛する捻くれ者、じゃんろぶと申します。
今回は前回いつ行ったのかすら忘れてしまった川越の蔵造りの町並みを花見も兼ねて旅してきた。
その様子を毎度のことながら絵日記風にまとめていこうと思う。
少しでも性癖に刺さる人がいますように···。
川越駅からまあまあ歩くと、蔵造りの町並みの入口にあたる「大正浪漫夢通り」に辿り着く。
蔵造りの街並みとは違い、割と落ち着いた雰囲気で私はこっちの方がお気に入りだったりする。
訪れたのは4月だが、気が早いのかたくさんの鯉のぼりが空を泳いでいた。
この大正浪漫夢通り沿いにある川越熊野神社は、境内社に鎌倉で有名な銭洗弁財天を持つ厳島神社を持っている。
こちらの銭洗弁財天も訪れたら是非、楽しんで欲しい。
蔵造りとは遠いが、レトロな面影の建物だ。
実はこの建物は現役の歯科医院として利用できる。
歴史ある川越の町並みが身近な住民が羨ましいと心から思う瞬間だ。
川越の街角で今回初の花手水を撮影。
コロナ渦で今では花手水の風景は珍しくもなくなってきたが、実は川越八幡宮がコロナ禍の1年前に既に花手水を始めていたようだ。
1番最初かは分からないが、いち早く花手水を取り入れたことは間違いないだろう。
今日では川越のあちこちに花手水が見られ、フォトジェニックな風景として、蔵造りの町並みに新たな魅力を加えていた。
お昼は古民家をリノベーションした「ゆ乃うどん」で頂いた。
武蔵野うどんのような強いコシのうどんでは無いが、癖がなく、どこか懐かしい気持ちになる味だった。
ちなみに先程の花手水を置いていたお店だ。ご馳走様でした。
菓子屋横丁を歩く。花壇の花も彩りを増し、春の訪れをひしひしと感じる。
埼玉出身である私は幼少期、川越によく連れてきてもらっていた。
しかし、あちこちを旅するうちに、私の穴場スポットを探求する心から、ベタな川越は徐々に行先の選択肢から離れていった。
しかし久しぶりに訪れて私の認識は根本から変わった。ベタな川越にはベタになるに納得な多くの魅力があったからだ。
「やっぱこの町、悪くないだろ」
うなぎ屋の河童のオブジェにそう言われた気がした。
川越はどこを撮っても絵になる町だ。
花手水や鯉のぼりを撮っているだけでも楽しいが、何よりもベースとなる蔵造りの町並みが今日まで守られているのが、改めて凄いことだと実感した。
大正浪漫夢通りに戻ってきた。うどんを食べている間に、嘘のように曇り空は澄んだ青空に変わっていた。
忘れようとしていたベタな観光地としての底力を良い意味で思い知ることとなった。
楽しかった蔵造りの町並みに別れを告げ桜吹雪舞い散る喜多院へと足を進める。
喜多院に辿り着いた。花手水は無かったが、立派な本殿を囲うように咲き乱れる桜が見事だ。
ここ喜多院は徳川家全盛期を代表する三代将軍、徳川家光公が誕生下客殿が有名で、歴史マニアも楽しめるスポットになっている。
丘の上に登り、大木の間から見える本殿を撮影。
屋根の色と青空が絶妙なグラデーションを創り出していた。
裏手の喜多院公園まで森林浴になりそうな道を見つけたので、散策し川越駅に戻ることにした。
一瞬ここが川越か疑う新緑に包まれた雑木林。
ここもれっきとした喜多院の境内なのだ。ちなみに境内には「どろぼう橋」という面白い名前の橋が架けられている。
その由来については是非、実際に案内板を読んでみてほしい。
喜多院を跡にして、川越駅を目指す。
その途中、せっかくなので川越八幡宮に立ち寄ることにした。
先に述べたように、川越でいち早く花手水を始めただけあって、鳥居をくぐってから花手水のオンパレードだった。
川越八幡宮の本殿に来た。
駅から徒歩5分くらいとは思えないくらい厳かで良い雰囲気の神社だ。
蔵造りの町並みから離れているが、こちらも訪れて損はないスポットに間違いないだろう。
桃色と白のグラデーションを基調とした花手水。やはり花手水のパイオニアのセンスは断然に良い。
今日の旅の中でこの写真が1番私のお気に入りだ。
旅の最後にこんな素晴らしい景色と出会うことができ、満足だ。
立ち寄って本当によかった···川越駅に向かう足どりは実に軽やかだった。
今日の旅はここまで。
穴場スポットばかりを巡ってきたが、ベタなスポットを改めて巡るのも悪くない。
そう再実感させられる旅になった。
それでは、次もまたどこかでお会いしましょう。
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