3分で読める眠りにつく前の話
本屋でプラプラするのはとにかく楽しい。雑誌を眺めているだけでも新鮮な刺激を受けるし、すでに持っている本を見て手を伸ばしたりもする。
あれ、これ表紙変わったのか。前の方が好きだったな、なんて家にある本を自慢に思うのも乙な楽しみだ。あるいは耳に飛び込んでくる会話も良い。
「この漫画新刊出てたんだ」「あれ、まだ買ってなかったの」とか
「これ読んだことある?」「いやない」「めっっっっちゃ面白いよ」とか
「こっちの本にしたら?」「(無言で首を振る子)」とか
やっぱり子供は常識にとらわれない。図鑑を見ながらこんなことも言っていた。「ねぇ、お母さんは恐竜って食べたことある?」お母さんは笑ってたけど、子供は真剣だ。俺ならなんて答えるだろうか。