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知っている理解している共感しているは全て別

メディアでダイバーシティ(多様性)について目にする場面が増えた。様々な生き方を選び、認め合う時代になってきているが、まだまだカタイ。カタイだけならいいが、攻撃してしまうことも多い。

例えば婚姻に関して言えば、夫婦別姓や同性婚、ポリアモリーなどのマイノリティに対して、一足飛びに否定ないしは拒絶されることが多い。高齢化に伴い異世界の文化のように忌避する印象があるが、子供達についても同様で、人と違うことの恐怖は年齢問わずついて回るのだと感じる。私自身も、いざ自分の話になれば間違いなく心をすり減らすだろう。

それでも、
その1.未知のものは怖い
その2.生きてきた時代の文化に規定されていて、価値観の変革は困難を極める
その3.新しい価値観を受容できる人はごく稀
その4.いずれは自分自身も受け入れられないものが増えていく可能性が高い
その5.折り合えない部分があるのは前提
その6.許容し合いながら、棲み分けて生きていけたら十分及第点
その7.突き詰めれば人は人、自分は自分としか言えない
その8.理解し会えなくても絶望しなくていい

こんな風にある程度距離を置いて考えるよう心がけている。他者の生き方を否定するなんて迫害めいたことはしたくないが、自分自身が脅かされるのも怖い。そんなことを考えて胸が苦しくなる時には、山田玲司さんが「絶望に効くクスリ」シリーズで、関野吉晴さんと対談でしていた話を思い出す。

「もし、神様が一つだけ願いを叶えてやるって言ったら?」
「地球をいっぱい作って欲しいね」(即答)

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やはり物理的に距離が近いと気になってしまって攻撃してしまうかもしれないので、この発想は素晴らしいと思った。だけど、テラフォーミングはまだまだ未来の話だろうから地球の中で法律やテクノロジーを駆使して、意図的に棲み分けていくしかないだろう。ハリネズミのように傷つけ合わない距離感を模索しながら、今日も暮らしていこう。

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