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飴色を浴びれた日
最近なんだか取り憑かれているように疲れる
仕事が再開したからかもしれない
ずっと人に会わず外出せず、テレワークだからかもしれない
けどこれは仕事の疲れでは、なんとなく無い気がする
なにより全体的に、情報過多な何かに頭からダイブしている気分
それは何か気持ち悪い何か、涙腺が広がるぐらい、
もしかしたら油でギトギトの食器用スポンジとかに突っ込んでいる、
もしくは顕微鏡でそれをみたかんじに、脳みそがもうなっちゃっているみたいな
Twitterなんて、いまだに使い方わからないというか
肝心の読みたい人の記事に、全然辿り着けないんだよね
もう埋もれてばかり
そんな心理状態で、保育園で先生が子供にスマホで動画を見せていることを知って
なんだかもう久しぶりに怒りがふつふつと込み上げてしまった。
もう溶岩みたいに、ぼくぁぼくぁって音がする
その上、夫に「そこまで怒ることじゃないんじゃない」と言われて
もう溶岩からきつねが飛び出てきて、夫の顔を全部ひっかいてしまいたかったけど
ぐっと石のようになって、もうAIが将棋するみたいに会話しました。
だから今日はもうこれだけに集中したの
玉ねぎが飴色になるまで、ずっとずっと炒めること
これだけだって、玉ねぎと火と、結構神経使うからね
この玉ねぎが何かの隠し味的な位置づけだったら、まだ気が抜けるけど(それもだめだろうけど)
私が作りたかったのは、玉ねぎだけ載せたキッシュ
もう玉ねぎの味で、全部の味が決まる。
逆に玉ねぎの格がもろに出る、シビアな世界。
私はこの玉ねぎを信じていたから、これを使った
時短レシピもあるけれど、やっぱりじっくり3−4時間かけた方が
色も艶も香りも食感も全然違うのよね
もう私が求めてた幸せ、ここにあった
ずっとずっとそばにいて、色と、何よりも香りがこんなにも変わっていく様子
それを顔から浴びられるなんて
本当に美味しくできた、玉ねぎのキッシュ
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