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「意味が無い」と思われることでも継続すべき

「前置き」


「これ続けるべきなのかな?」


みなさんも一度は考えたことがあるのではないだろうか。
私も自身に課した「note毎日継続投稿」を通してこの疑問に真っ正面からぶつかっている。(現在約5ヶ月継続中)
仕事にしろ何にしろ「現状続けている物事を「辞める」のか「継続する」のか」というこの問いは永遠に続くだろう。そして、なんらかの影響で自分が弱くなった時、楽な方向に舵を切りやすくなる(切りたくなる)という傾向は常に存在する。

しかしこの「現状続けている物事を「辞める」のか「継続する」のか」という問題に対しての最適解は、今の私が思うに「改善しながら継続し続けること」ではないかと考えている。
こう思う理由を、直近で行なったヒッチハイクのエピソードに交えながら記載したい。

「関連記事」

※この話は上記で関連記事としてあげている「人生初のヒッチハイクpart」で記載しているお兄さんの話だ。

「本文」

浜松から名古屋方面に向かって進んでいる際に乗せてくれたお兄さん。
彼は00生まれで私達と同学年であった。
彼とは車に乗せてくれていた1時間近くの間ずっと話していたが、最後まで彼から私達に対する敬語が無くなることは無かった。
彼はすごく静かな話し方と独特の雰囲気で、こちらが少し警戒してしまうような人だった。そもそも私達に話しかけてくれたファーストコンタクトの際に「車が事故で壊れていて結構へこんでいるし、その影響でエアコンも何も効かない。それでも良いなら・・」から始まり、私達が「大丈夫です!」といっても、何度も同じ内容を口酸っぱくいうので警戒してしまっていたのかも知れない。(これだけ念押しされた、ある意味関西人で言えばフリを貰ったようなものなのに、口裏を合わせている訳でもなく、単純に怖さが勝って二人とも車がなぜヘコんでいるのかを聞かなかったのは後から気付いて面白かったポイントだ笑)
実際に見てみると、車はしっかりとヘコんでいたしエアコンも効かなかったが、車に乗って運んで貰う上では何の問題も無かった。

彼は私達を乗せてくれた理由について
「ヒッチハイクをしている人がどのような考えでヒッチハイクをしているのかを知りたい」と言っていた。
そして、彼は非常に私と似たようなタイプの人間であった。

彼は大学に通っていたのだが、だんだんと大学に行くことがおっくうになり、結局中退。
大学を卒業しておけば良かったと思うことは「一ミリも無い」と言う。

少し話は変わるが、私が以前知り合った東京に住むほぼ同年代のプログラマーの男性は、「学生時代に後悔していること」について、「MARCHに入れたのにも関わらず卒業しなかったこと」と述べていた。この男性から「なぜ卒業しなかったのか」について聞いたのだが、複雑な事情があるのか教えてくれなかった。だが「卒業しようと思えば卒業できた」ことは事実であり、中退してプログラマーという今後の時代を担うような仕事に就いた今でも「大学を卒業しなかったこと」について後悔していると言っていた。

この話をヒッチハイクの彼にも言ってみたのだが、彼は「僕は大学を卒業して数年経つけど、辞めなきゃよかったって一回も思わないなぁ」と言っていた。本当に人それぞれ価値観が違うことを改めて感じた瞬間だった。

話を戻そう。
現在はフリーターで、動画作成・動画編集を通して色々な活動をされているそう。ラッパーの動画作成に関わった事もあるが雰囲気が合わず結果辞めたなど、面白い話が永遠に続いた。
彼が今回名古屋方面に向かっていたのは、名古屋の上のほうにあるお店を見に行くという目的があったからだそうだ。そのお店とは「古物」を扱っているお店とのこと。
「古物」が好きで東は東京から西は神戸の方まで、車を走らせて色々なお店に見に行くのが趣味らしい。「古物」は古着などに始まり、「ジャンルを絞らない様々な古い物」のことを指すらしく、聞いていても私達には分からない世界だった。

彼は周りの友人から「何事も見切るのが早い」とよく言われるらしい。
そして「もっと継続しないといけない」というアドバイスを貰うそうだ。
この「見切りの早さ」は大学にしても一つの仕事をとっても言えたという。そして彼自身でも「あの時すぐ辞めるという選択を取らずに継続する選択をしてもよかったな」と思う選択があったそうだ。(ある仕事に関してらしいが詳しく聞く事はできなかった)

そして個人的に彼への興味が最も湧いたのが、「考えた上で行動を起こした結論が同じだった」こと。すなわち「過程」は違うものの、「発想」と「結論」が同じだったことなのだ。

長くなるので端的に言うと、
彼は「お金が無くても生活出来る」という考えのもとで行動した結果、「お金は稼がなければならない」という結論に至ったらしい。
私は「急に大金を手に入れたらみんな旅行に使うと言うなぁ」「ならお金無くても世界中を旅行できたらお金持ちと同じ事出来るやん!」という考えのもとで色々行動した結果、「お金を稼ぐ必要性に気付かされた」という結論に至ったのだが、流れは全く同じだった。

彼を見ていると、私と全く違う人間であるものの、「考え方や人間の雰囲気」みたいなものが似ていることを感じた。細かく見ていくと全然違うのだが、大きく人間のタイプを区分けした際に同じ箱に入るタイプと言えば良いだろうか。一匹狼で社会の歯車として活躍するというよりかは一人で自分のやりたいことをやるとか。(彼の方が何百倍も口だけではない結果がついた行動なので、私と同じにするのも失礼なものだが)

ある意味で「私を俯瞰的に見ている」感覚に駆られたのだ。

ここで重要だと思ったことは「彼が人生において何に対して悔いてる」のか。

彼が会話の中で「生きる上で重要だと気付いた」こととして挙げていた「自分の好きなことをとことんやったほうが良い」という答えは、私自身も今までの23年間を紆余曲折しながらも頑張って見つけた答えだったので、ある意味で答え合わせのようなものだったのだ。

やはり私が成長出来る何かを彼から得る為には「「ああすればよかった」と彼が思っている事」にこそ自分の成長出来る道があると感じたのだ。

そこで私は彼に聞いてみた。
彼が悔いていたこととは何か。
それは上記でも記載したが、「周りの友人から言われる「見切りが早い」こと」に対してだった。

その理由を何かの具体的事例を元に明確にするわけではなかったのだが、彼の発言から「やるべきではないけどやってしまう」「結果として「見切りが早い」ことを後悔している」ように受け取れた。

彼を見ていて私なりに受け取った解釈としては、
「自分の中で見切りが早いことが正解だと思う所もありつつ、やはり後悔する部分もある。見切りを早く行動してしまうのは自分のサガというか、絶対にやってしまうことであり、無くしたいと思っても無くせるものではない。プライドというかアイデンティティーのようなものでもあるし、見切りをしたいと1度でも思ったならダラダラ継続するのはできない。なぜなら自分の火がつかないから」
というように感じた。

そしてその回答を聞いた際、改めて「大きくジャンル分け」をした際に「彼は私に本当に似ている」と思ったのだった。

(彼の話はこれで以上だ。
ここからは彼の話を踏まえて私の事情に戻ることにする。)

私は春に卒業を控えながら、11月末現在、この春から何をするかが明確に決まっておらず、「仕事探し」そして「自分探し」を続けている現状がある。そんな私が彼と話した1時間で得た答えは「意味が無いと思っても改善しながら継続し続ける事」だと結論づけた。

別に継続したからといって絶対に結果が出るわけでも無いし、その先に得られるものがあるかすらわからない(なんなら得られていても一生気づく事がないかもしれない)。
でも「辞める」という簡単な選択は辞めるべきだろう。
彼を見ていてそれだけは強く思った。

結局は「継続」か「辞めるか」という二択になっている時点でもう半分負けているのだろう。その問いを自分に課した時点で、どちらの道を歩んでもしんどいだけなのだから。

しかし一番簡単な選択である「辞める」ことは、今まで継続していたことへの否定でしかない。また「辞めるべきではないだろうか?」と思いながらただ続けることも何も生まない。むしろメンタル的なしんどさが影響してパフォーマンスは低下し続けるのでは無いだろうか。

これは私なりの結論でしかないのだが、
「継続し続ける」×「意味があるだろうと思う形にアップデートする」
ことが最も重要なのではないかと思う。

ここで重要なのは「継続する」というのが「今のまま続ける」同義であると捉えるのは違う。「本質的なゴールを明確にして継続する」のであれば、どのような形になってもいいのではないかと。
またその形を変えること自体が、かけ算にしている「意味があるだろうと思う形にアップデートすること」に繋がるのだが。

結局は「自分の人生で何がやりたいのか」「何を得たいのか」「どのような優先順位になっているのか」などの「ゴール設定」が最も重要なのだろう。
それが無くて(明確にできてなくて)困っているのが張本人の私なのだが。

ファーストリテイリングに就職したある友人曰く、「迷うならとりあえずなんでもやってみたらいいねん。それが気付かせてくれる」らしい。
その言葉の意味がわかるような気がしてきた。

正解は知らない。
私が思った事を思うままに記載して忘れないようにしたまでだ。

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ニュートン
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