詩)茅ヶ崎 昼飲み 意味を求めず
虎舞竜のロードが流れる茅ヶ崎の居酒屋で
昼飲みしている
今日は4月なのに6月のような暑さだ
客はキャップを被った女性が僕と対面に
並びには右に女性二名がせんべろを頼み
左にも二人の若い女性がせんべろを頼む
つまりは昼飲みの居酒屋は
圧倒的に女性の居場所なのだ
今まで知らなかった
僕は一人だ
両側から楽しそうな会話が聞こえて来る
ママにナイショよ。
めっちゃくっちゃウザくて
ハハハ!
美味しいじゃん?
充実はしてるけど なんかずっと立ってるじゃん
ほとんど立ってるもんね
いいなあ。
こんな昼飲み友達
混ぜて欲しくなった。
でもぼくは一人で真っ赤になりながら
誰とも会話せず
飲んで
隣の会話が聞こえて来る
そんな世界の中で
どっぷりと浸り
ここでどこへも行きたくなくなって
ああでも ここから行かなければ
そう思いながら
去り難く
会話の聞こえる時間に
ただいる。
それになんの意味がいるだろう
ただ ひとつ詩が出来た
それ以外
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