【ワタシたちはもっと怒っていい!?】〜怒る勇気〜
こんにちは、アラフィフメンズ介護職のタケウチです。
今回の内容は、自宅や職場で介護をおこなっていて、「介護がメンタル、感情的にしんどい」と感じている方に、特に読んでいただけたらうれしい内容です。
介護は「感情労働」と言われます。
実際、20年間以上一般企業に勤めてから、介護の世界に入ったワタシも、介護は喜怒哀楽の感情を大きく起伏させる仕事だと感じています。
喜怒哀楽で、もっとも厄介なのは
「怒」
でしょう。
ワタシは今回とりあげる書籍を読むまで、怒りの感情はできる限り抑えなければならないと思っていました。
しかし、この書籍を読んで、自分の中にある怒りを意識することで、かえって気分が落ち着いてくるという不思議なことが、ワタシの中に起っています。
どうしてなのか?
みなさんと一緒に考えさせていただきたい!
それではさっそくいってみましょう♪
今回のテーマ「怒り」について取り上げる書籍は
「怒る勇気」(岸見一郎 著)
です。
著者の岸見一郎さんの書籍では、「嫌われる勇気」が有名です。
ちなみに、ワタシは「嫌われる勇気」を読んだことはありませんが、「怒る勇気」はそれでもすんなり頭に入ってくる、読みやすい本です。
著者の伝えたいことは、以下の文章で明確に表現されています。
〜以下、抜粋〜
多くの人が犯す間違いは、叱ること、怒ることで対人関係の心理的な距離を遠くしておいてから教えようとすることである。そのようなことは不可能である。だから、叱ってはいけない、怒ってはいけないのだ。この考えに変わりはない。
叱ることや怒ることを私が否定するのは対人関係の中のことである。しかし、あまりに理不尽なことが多い今の世の中では怒らなければいけないのである。
〜以上、抜粋〜
そうですね、ワタシも対人関係で叱ったり怒ったりしてたくさん失敗してきました…身にしみます…
しかし、「あまりに理不尽なことが多い今の世の中では怒らなければいけないのである。」とありますが、のべつまくなし怒りまくればいいのか?!
そのことについて、著者は以下の文章で意見を述べています。
〜以下、抜粋〜
正義に照らし、間違っていることは間違っていると主張することは必要である。その時に必要なのは、感情的な「私憤」ではなく、知性的な「公憤」と呼ばれるものである。
〜以上、抜粋〜
どうでしょうか。
「怒り」は感情だろ、と思っていたワタシは、この文章を読んで目からウロコが落ちました。
そう、怒りというワタクシ的感情から目をそらさずにしっかりみて、怒りが何から来ているのか、知性で考える、自分の頭で考えることが重要なんですね!
ワタシはこの本を読み、怒りを感じたときに、それが何から来ているのか落ち着いて考えられるときに考えるようにしました。
介護をしていて感じる怒り、例えば「これからは高齢者ひとりを、現役世代が支える人数」などという文章を読んだとき、ワタシは怒りを感じていました。
それが何から来ているかというと、「ステレオタイプな見方が嫌だ。」ということから、ワタシの場合来ていたんですね。
さらに考えると、その原因は個人的に色々とあるのですが、長くなるしそもそも個人的なことなので、ここでは割愛させていただきます。
とにかく、感情ではなく知性で怒りを考えるようになると、怒りが収まるだけでなく、自分あるいは他者という人間を深く知ることに近づく感覚が確かにあります。
そしてそれは確実に生活の質を上げてくれています。
だから、ワタシはこれからも「怒りを知性で考える」ことを続けてみます。
ほんと、この「怒る勇気」はおすすめです。
読む人によって、感じることは様々だと思います。
そして、介護する人のメンタルが安定し、生活の質が上がれば、介護される人のそれも上がりますので、少しでも気になった方は手にとってみてくださいね♪
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございます!
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