初めてのPOP-UP SHOP
6月初めの日曜日、サンフランシスコの隣のオークランドで初めてのPOP-UP SHOPを開催しました。
きっかけはFacebookでアップしていた私の焼いたパンを見た方が、メッセージをくれて『一緒にPOP-UP SHOPをやりませんか?』と誘ってくれました。彼女の旦那さんはプロのパティシエ。ホールケーキやカヌレなどを出品予定でした。
さあ、何を出そう?
開催時間はお昼の12時から15時まで
普段は創作和食のレストランが開催場所。
持ち帰りしやすく常温保存で並べられるもの。
考えた結果、パンとクッキーとアリッサ(アラビックの辛いペースト)に決定。
一松のアイスボックスクッキーは作ったことがあったのですが、今回はギンガムチェックを焼いてみたかったのです。が、細かい作業なので二の足を踏んでいました。そこに、お客さんに売る、という大前提ができて、このモチベーションを昇華することができました。こういうところもPOP-UP SHOPをやる意義の一つと考えています。
カモフラージュも二種類。
猫。
福を呼びたいからフクロウ。
パンは
ベーコンと枝豆、中にオレガノ風味のトマトソース巻き込み。サンフランシスコにはこういうおかずパンがありません。
ふわふわ白パンにいちごホイップ。
オーガニックのクランベリービーンズで焼いた豆パン。
モロッコのパン、ホブス。私の前職がモロッコレストランだったので。
最近はカルディでも人気のアリッサ。唐辛子とニンニクと十数種のスパイスで作る辛味調味料。フレッシュなニンニクで作ると風味が全く違います。辛いのが大丈夫ならば、餃子から冷やし中華、カレー、うどん、サラダにまで使えます。加えると、ひと味もふた味も違ってきて、スパイスの複雑さが味に深みを出します。これも10個作りました。
準備は売るものだけで終わらなく、商品を入れる袋、電子支払いのアプリをインストール、現金払いの方へのお釣り、最後に商品の袋詰め。できるだけ、出来立てを差し上げたく、パンは当日に焼成したので、出発まで大忙しでした。
開店です!
商品のカテゴライズと見やすいようにと用意した籠は、近所の古道具屋で揃え、カードボードは日本から持ってきていたダイソーの百均もの。クロスは近所で買ったカーテン生地。ディスプレイはかなりリーズナブルに揃いました。英語がおぼつかなく、説明ができないので、イラストで商品と値段を明確にしました。
誘ってくれたパティシエ・カップルは何度かPOP-UP SHOPを開催他ことがあり、ファンの方も多数いて、どんどん商品が売れていきました。
私のクッキーは子供の目には止まるのですが、売れ行きはよくありませんでした。Facebookで繋がっていた日本の方が買いに来てくださって、なんとか半分くらいが売れて、3時間が終了。ああ、あっという間。
ここからが浮かれた前半が終わり、反省の後半戦に入ります。
POP-UP SHOPを開催したオークランドは私が住んでるサンフランシスコ市内の対岸にあります。私感覚で言うと、東京に住んでいて、多摩川渡った、横浜な感じ。
反省①そのオークランドに、どんな方が住んでいるのか、どんな方が買いに来てくれるか、どんなものが売れるかの分析が甘すぎて、店さえ開いていれば、お客さんが来てくれるるもんだと思っていました。アイスボックスクッキーに日本的なパン、いきなりモロッコのパンにアリッサ、後で考えてみれば、
なんの店だ?これは 状態。自分ができるものだけ作って、統一感がまるでありませんでした。センスの悪いよろずや的な。
反省②SNSでの発信ができませんでした、まともに。
お恥ずかしい話、Facebookはなんとか投稿できてますが、インスタの有効な使い方がわかりませんでした。主催の方から、ハッシュタグをつけて発信してね。とアドバイスをいただいたのに、ハッシュタグの有効性がよくわからず、Twitterはやってなく、慌てて始めたものの、フォローをするというのがわかってなくて、フォローされるわけもなく、いまだに私のつぶやきは誰にも見られず、宙を迷っているはず。
反省③・・・・言いたくないけど、友達が絶望的に少ない。少なくてもPOP-UP SHOPを開催するので買いに来て!ってお願いできる友人は一人もいませんでした。きゃー!書いていて自分が可哀想!!(笑)
自分にがっかりすることと、反省点は多々ありますが、POP-UP SHOPをやってみて本当に良かったと思っています。
渡米して2年、どこに勤めるわけでなく、英語が喋れるようになったわけでなく、このサンフランシスコでの自分の立ち位置がはっきりしたのです。戦略も練らないままに挑戦したPOP-UP SHOP。このままではお前は通用しない、とはっきり宣言されたようなもの。でもそれでやっとスタート地点に正式にエントリーされたがします。
それと、半分しか売れなかったものの、私はここにいます!っていうことを、直にアメリカに住んでる人たちにアピールできた気がしました。誘ってくれた方に感謝です。
まとめ。
諦めませんよー!これからです。
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