カレー

カレー2

ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウ、、、


店長「テルオ、ウインナーいいかんじか??」

テルオ「あ、はい!もう少しで焼きあがります。」

店長「そうか、あとほうれん草いれてルーあっためたらウインナーソーセージを二本のせて完成だからな。ちょっと買い出しにいてくるから後は頼んだぞ!!」


テルオ「わ、わかりました」


プルプル。。。




店長「どうした??おいおい、手震えてんぞ??」


テルオ「緊張しちゃって、、、、

半生だったらどうしよう。焦げちゃったらどうしよう。。

そんなことばっかり考えちゃって。。。

パンパンに腸詰めされたこの肉片の中身がどうなっているのか

パリッといかないとわからないじゃないですか!!!!!

なぜウインナーは中身がみえないんですか??

こんなの不公平です!!!!!!!!

色も茶色。赤。白なんてものまである。。

こんなに色づけして僕たちのようなウインナーを扱う人間を小ばかにしてるんです。きっと!!!!




いっそのこと僕とこのウインナー。

いっしょに宇宙に飛んで行ってここから逃げ出したくなります。。。

こんなこと考えてしまう僕って駄目な男ですか??」












店長「ダメな男だ。」












店長「そうだなあ、、、、中身のみえないウインナー、、、、


女好きか??おまえ?」



テルオ「大好きです。はぃ。」

店長「ハハハハハハハ!!!!(爆笑)

そうだよな!!

ならわかるだろ。なんでも見えてりゃいいってもんじゃねえ。

例えば~~パンチラってのはよお、もともと見えてたらなんとも思わないわけだな。

隠れてることによって興奮するわけだ。パンティはなにも隠れてなければただのパンティ。

ちらっとさせるにはスカートやらをはいて風がなびかねえといけねえ。

様々な条件が整って初めてパンチラになるんだな。」




テルオ「なるほどそれじゃあ、ポケモンでいうとフシギダネがフシギソウになるみたいなことですか??」



店長「それはちょっとちげえな。パンティは環境によって姿、形をかえる。

洗いたてのパンティ。雨の日少し濡れちゃったパンティ。道路の隅っこに落ちてドロドロになったパンティ。おろしたてのふわふわのパンティ。

使い古してゴムがビヨンビヨンになったパンティ。。。。。





ポケモンでいうとイーブイだな。」



テルオ「焼きあがりました!!」




しゅうううううううう~~~~~~~~



店長「めちゃめちゃ焦げてんじゃねえか!!!ぶち殺すぞ!!ごら!!!!」


テルオ「ひいいいいいいいい!!!!!!!!」


店長「やりなおしだこら!!!!」



しかし冷蔵庫をのぞくともうウインナーの在庫がない。


店長「しょうがねえ、、、、これでいくしかねえ。。。」


テルオ「はやくしないとお客さんがおこりますよおおおお!!!」


店長「っるsっせえええ!!!!!てめえはだまってろ!!!

そもそもてめえが焦がすからいけねえんだろが!!!」



テルオ「ひいいいいいいいいい!!!!!!!!!」








煙は店内にもくもくたちこめ俺、店長、テルオをやさしく包み込んだ。







店長「いやあ~~!!お客さんすいません!!!!長らくお待たせしました

ほうれん草カレーウインナートッピングでございます。」


俺「え、これウインナーこげてないっすか??」



(もぞもぞ)



店長「ははははははははっは!!!!!(爆笑)

お客さん、、これクロウインナーっていうんですよ

いまヨーロッパからブームがきてて

クロウインナーは絶対くるっていわれてるんですよ!!」



クロウインナー??

俺の脳にびりりと電気が走ったような気がした。



そうだ、たしか昔おやじにつれられて銭湯にいった時のことだ。

二人で湯舟につかりながら

俺がいったんだ。

「なんでお父さんのは黒いの?」

父「大人には子供にはいえない秘密がある。お前もそのうちわかるだろう。。わしはもう長くない。

これを持っておきなさい。いつか必ず役に立つ時がくるだろう」




ゴソゴソ







ポロン♪








幼かったおれにはこれがなんなのかわからなかった

当時のおれの小さな手にはずっしりと重くかんじた。

ちいさな二つの玉

お父さんの大切な玉。忘れない。絶対忘れない。

大事な思い出。。。。。











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