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7インチ盤専門店雑記254「アナログ盤出して下さいよ」

アナログの、しかも7インチ盤ばかりいじっていると、新しい音源に疎くなりそうで、時々意識的にYouTubeなどで漁って試したりしております。店の大きなスピーカーで鳴らすと、YouTubeにアップされている動画でも意外にいい感じだったりして印象が変わりますから、PCで観て拙速な判断はしないように心がけております。

例えばサザン・アヴェニューというバンドをご存知でしょうか。2017年頃にメジャー・デビューを果たしたメンフィスのソウル/ブルース系の連中です。これまでにアルバムは3枚、Tierinii Jacksonという女性ヴォーカルとOri Naftalyというギタリストが中心ですが、そもそもこの2人がよく一緒にやることにしたなという印象で、ジャンルが違いそうな佇まいの人間が交じり合って新しいものを生み出すようなタイプのバンドですかね。

如何せんアナログ盤をリリースしてくれないので、自分は深く掘り下げることができないのですが、時々動画をチェックして、「売れないかなぁ」とひそかに応援しております。昨今のアナログ・ブーム、売れればアナログ盤も作るでしょ…。でもないかな…。Oriくんのギターが結構好きです。ヴォーカルも上手いですよ。

タイプは違いますが、タル・ウィルケンフェルドもアナログ盤をリリースしてくれないので、YouTubeとかで楽しんでおります。ま、CDも買いましたけどね。タルさんはジェフ・ベックと一緒にやったときの印象が強すぎていけませんが、彼女の名前で検索して、ジェフ・ベックの動画ではないものを漁っていくと、意外にいいものが出てきます。最近最も気に入っていたのは ↓ でして、こんな感じの編成でやっている音源はハズレ無しです。

この人はデビューの仕方があまりに衝撃的過ぎて、将来もずっと過小評価されてしまうのではないかと心配になってしまいます。一人のアーティストとして、十分フォローに値する技量の持ち主です。まあ、アナログ盤、それも7インチ・シングルをリリースする機会はなさそうですけどね。


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