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さらまわしネタ帳083 - Jazz in Paris

最後にCDを買ったのはいつ頃か、もう思い出せないくらいなのですが、いつの間にかアナログ専門になってしまいました。それでも5000枚以上買った記録はDBに残っており、LPとCDを合わせて1万枚を超えた頃からダブり買いが急増し、一旦CDの購入を控えたのでした。それでも、アナログ盤は持っているか否か記憶がしっかりしている方なので、カミサンとお買い物に出かけて、ちょいとDisk Unionに寄らせてもらったときも、アナログ盤の方は買い続けることができました。もちろん、それに加えて、好きなアーティストの新盤はアナログで購入し続けておりますけどね。

問題は、気に入らないものやもう聴かないなと思ったCDは処分してしまったのですが、いまだ何千枚かのCDが自宅に死蔵されているんです。しかも大半はソフトケースに入れ替えてしまったので、簡単には下取りに出すこともできません。まあ店をたたんだ後、時間がいくらでもあるような状況になれば、頑張って処分したりするんでしょうけど、今は手をつける気すらありません。

Gitanes Jazz の「Jazz in Paris」というCDシリーズが2000年頃に売られておりました。1枚700円とかいった超廉価盤で、チープなデジパック仕様でした。それでもジャケ写は妙にオシャレでいかにも巴里。音質も特別悪いわけではなく、むしろ好きな方でした。

このシリーズ、特別珍しい音源が収録されていたわけではないんです。旧譜の定番音源をうまく集めてユニヴァーサルがリリースしただけのものでした。だからお安いの当然といったもので、一時は結構買い集めて楽しんでおりました。録音された場所がパリという括りに意味を見出すか否かは別問題であって、お手軽にジャズの名演が聴けるのですから、見つけたら喜んで手を出しました。

これがねぇ、どうも75枚セットのボックスと、それをバラ売りしていたもののようなんです。ただ、集めていってコンプリート、とかいったものでもないし、結構いっぱい買い集めてしまったので、今更ボックスをまた買うという気にもならず、中途半端になってしまったんです。先般、ちょいと気になって検索したところ、Amazonで中古が売られていたのですが、なんと20万円超のお値段になっているんです。…まあ、買うつもりもないので、いいんですけど。

https://www.amazon.co.jp/Jazz-Paris-Various-Artists/dp/B00005RSB2

大好きなズート・シムズにデュクレテ・トムソン盤と呼ばれるフランス録音があります。当初10インチ盤でリリースされた、コンパクトな録音です。ジャケットも好きなので、10インチも12インチの再発LPも買いました。ジャケは時々フレームに入れてお店の壁にかけていたりもします。

Jazz in Paris のシリーズに、「Zoot Sims et Henri Renaud」というものがありまして、このデュクレテ・トムソンなのかなと思いきや、全然別の音源でした。これがねぇ、いいんですよ。ズートはワンホーンだ、などという定説もあったりしますが、この盤は他にも管がいますけど、なかなかにいいんです。ズートが遠慮なく吹ききっており絶好調です。

ズートのアナログ盤は結構お高くなっておりまして、「ダウン・ホーム」や「ズート」など、主要なものは買ったものの、それ以外は諦めています。でもこの音源の元ネタはちょっと拘って探してみたいなぁなどと考えております。

チェット・ベイカーは結構頑張ってアナログ盤で集めてはいますが、やっぱりこのJazz in Paris のシリーズの音源が好きだったりします。「Chet Baker in Paris」などのタイトルで、いろいろなジャケットで売られていますから、こちらは簡単に入手できました。

ブロッサム・ディアリーのこの音源は、特にアナログで聴こうとしていませんけど、かなり好きな盤です。何がどう違うのか、感覚的にしか分からないのですが、音質なんですかねぇ。ブルーノートとは明らかに違うタイプで、低音もあまり豊かではないんですけど、分離の悪さがアナログっぽい鳴りだからなんですかね?どういうわけか好きですねぇ。

こういう盤を聴きながら考えると、アナログ縛りでラジオ番組をやっているのは、楽しいことは楽しいんですけど、「もったいないなあ」という気にもなります。CDもありなら、また全然違った選曲もできますからねぇ。特にジャズは聴き始めたのが遅いもので、アナログ盤がいっぱいあるというわけでもありませんからねぇ。お店のBGMも古いロック中心ですし、使い道のないCDが不憫でなりません。

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