本日のレコード整理 2020.05.16.(2)ー7インチ盤の袋:ビクター・フィリップス編
7インチ盤のカンパニー・バッグ、ロゴなどが入った紙の袋ですが、最も楽しめるのはビクターやフィリップスあたりではないでしょうか?如何せん歴史の長い企業体ですから、ちゃんと語ると猛烈なヴォリュームになってしまいます。ビクター・トーキング・マシーンが設立されたのは1901年の話です。そのビクターが電気録音を始めたのが1925年で、その4年後にはラジオ・コーポレーション・オブ・アメリカ、RCAに買収され、RCAビクターが誕生します。1949年に7インチ盤が発売になるはるか昔からあるわけですから、これは凄いです。
1968年にはいったんRCAレコードになってしまい、日本ビクターがライセンス販売するというかたちになりますが、1975年にはRCAと日本ビクターとビクター音楽産業が合併してRVCになります。一方でRCAレコードは、1986年頃親会社RCAの業績悪化により、ドイツのコングロマリットであるベルテルスマンに売却され、BMG傘下となります。この辺が面倒なんだな。日本ビクターとBMGミュージックが合弁会社BMGビクターを設立するわけです。さあ、紙袋はどう変遷するんでしょう。…知るか、と言いたいところですね。
まあ、RCAの袋から始めましょう。
RCAはフィリップスと同様にアーティスト紹介が掲載されており、楽しいです。…千葉県知事さんですねぇ…。宇多田さんのお母さんもいらっしゃいますねぇ…。
これの裏面がこちら。エルヴィス・プレスリーくらいのサイズだといいのですが、あとのアーティストは「やめて~」という感じもしますね。
歴代のビクターの袋に行く前に、レアなRVCも載せておきましょう。あまり見たことありません。
さてビクターです。ニッパーくんの変遷も楽しみたいところです。
EP盤だとこんな袋もありました。
一時はこういうものも。
これの裏面にはやはりニッパーくんがおります。
さて、ビクターでやたらと見かけるのがこの手ですが…ニッパーくんがおりません。許せませんね、このデザインは。そもそも「ポピュラー音楽の名店街」ってなんやねん・・。
「ポピュラー音楽の宝庫」の方がまだいいですね。しかもニッパーくんもいるし…。
こういう時期もありました。
余計なことは書かないほうがよろしいかと…。ついでにちょいとレアものと思われるものを一つ。
1970年代後半、ちょっとレトロなデザインの袋がついていたりしました。これがKISSのレコードだというところがまたいいんですけどね。
1980年代はいかにもなデザインになってしまいます。ニッパー君が小さい。
もひとつオマケで、マーキュリー。こちらもビクターさんですね。
さて、フィリップスは日本フォノグラムが入れておりました。これは一般的なヤツですね。
こういうレーベルのロゴを並べたものもありました。
フォンタナもいますね…。
これ、「ブーベの恋人」ですが、レーベルが映画のワンシーンになっているお洒落なものです。1963年頃という時代を考えると凄いです。
実はフィリップスの一般的な袋はこのデザインかと思われますが…。
こういう手抜き的なつまらないものもあります。画像が汚くて申し訳ありませんが、これ一枚しか見つけられませんでした。でもご覧になってお分かりのように、発売元が日本ビクターですねぇ…。
さて、フィリップスといえば、こういったアーティストの宣伝袋ですな。…ジャガーズだぁ。夢の島マリン・フェスティバルでお世話になりましたねぇ…。
おっと、直太朗くんのお母さんですねぇ…。若い。
極めてレアですが、総天然色の袋もありました。
こういう袋は同時代のアーティストが知れて楽しいのですが、問題は誰のレコードがそこに収まっているかですよね。実はブラック・サバスの「パラノイド」のシングル盤が入っていた袋も含まれておりますから、宣伝効果があるようには思えませんよね。