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FM84.0MHz Radio City presents "Saramawashi.com -The Vinyl Paradise" 059:80sの空気感:男性ポップ・デュオ編
さらまわしどっとこむ -The Vinyl Paradise-
第59回(2022年11月11日(金)20時~
(再放送:11月13日(日)19時~)
清澄白河にあるカフェGINGER.TOKYOのオーナー高山聡(あきら)がお届けする音楽番組です。
全曲アナログ・レコードでお届けします。可能な限り7インチ盤で、しかもフルレングスでかけます。
サーフェスノイズにまみれた1時間、ぜひご一緒に。
今週のお題は「80sの空気感・男性ポップ・デュオ特集」です。80年代のヒット曲でかけたい曲はいっぱいあるので、「80sヒット」の男性編・女性編を別の機会にやりたいなということにして、今回は80sの何もないのに楽しかったあの空気感がまた味わえないかということでの特集です。
1曲目
「Enola Gay」Orchestral Manoeuvres In The Dark (1980)
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トップバッターはオーケストラル・マヌーヴァーズ・イン・ザ・ダークです。米軍のミサイル基地配備などという暴挙が強行されたことに対する政府批判、反戦運動が吹き荒れた80年の英国ですが、エノラ・ゲイの名前も忘れられていたという逸話などをご紹介しながらスタートです。反戦歌で踊るかというやつです。まだ70sサウンドを引きずっていて、80sになりきっていないという趣旨でのご紹介です。
2曲目
「If You Leave」Orchestral Manoeuvres In The Dark (1986)
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映画「プリティ・イン・ピンク」で使われた曲です。ちょっと知的なテイストもあるこの連中が結構好きでした。
3曲目
「Captain Of Her Heart」Double (1985)
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80sの空気感と言ったときに真っ先に思い浮かぶのは、このスイスのデュオ、ドゥーブルです。そこはかとなくコジャレタ感じが80sの一つのキーワードと申しております。
4曲目
「Woman Of The World」Double (1985)
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ちょいとヴォーカルがハズレてないかと言いつつ、そういった部分も80sらしいということです。
5曲目
「Always Something There To Remind Me」Naked Eyes (1983)
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ここからはネオン組のミニ特集です。ネオンという4人組が分裂してネイキッド・アイズとティアーズ・フォー・フィアーズになりました。まず先にヒットしたのはネイキッド・アイズでした。バカラック・ナンバーのアレンジがコジャレていて実に80sです。
6曲目
「Promises Promises」Naked Eyes (1983)
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アーサー・ベイカーがプロデュースについて、どんどんダンス・ポップになっていってしまうあたりを説明しました。リズムを強調した12インチ・シングルのブームもあわせてご紹介しました。
7曲目
「Shout」Tears For Fears (1985)
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8曲目
「Everybody Wants To Rule The World」Tears For Fears (1985)
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ティアーズ・フォー・フィアーズは大ヒット曲を2曲続けてかけました。あまり語ることもなし、さらっと流しております。
9曲目
「Love Changes (Everything)」Climie Fisher (1988)
10曲目
「This Is Me」Climie Fisher (1988)
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ネイキッド・アイズのロブ・フィッシャーは、サイモン・クライミーとコンビを組んで、クライミー・フィッシャーというユニットでヒットを連発します。最初は不発でしたが、売れる自信があったか、リミックス、リカットしてヒットをものにしました。
サイモン・クライミーは後にスマップやエリック・クラプトンのプロデュースもするわけですが、ロブ・フィッシャーは体調不良で活動がままならず、1999年8月に大腸癌で亡くなっております。ちょいと早すぎですね。
11曲目
「Shadows Of Love」Wax (1986)
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12曲目
「Ball And Chain」Wax (1986)
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最後はワックスです。10ccのグレアム・グールドマンとウェストコーストのキーマン、アンドリュー・ゴールドの2人がタッグを組んだシンセ・ポップ・デュオです。さすがグッド・メロディの宝庫です。
次回はウィッシュボーン・アッシュ特集です。お楽しみに。
番組へのご意見やお便りをください。
voice@fm840.jp