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7インチ盤専門店雑記325「Spoonman」

サウンドガーデンの「スプーンマン」が何気に好きなんです。正直言って、もう少し面白い展開があるのかと思って聴き始め、最初はちょびっとガッカリしたものでした。でも耳について離れなくなる曲の一つなんです。太い音のギターも好きですし、スコンスコン打込んでくるスネアが気持ちいいドラムスも、かなり好みの音です。でもせっかくのスプーンマンが「…それだけ?」という気もしなくないわけでしてね。もう少しスプーン芸の何か凄い技を期待してしまうんです。後半のパーカッション・ソロ(?)の部分が何とももどかしくなるというか、思い切り期待させるイントロに戻るだけでもいいのになと残念さが付きまといます。

人気があるらしい「ブラック・ホール・サン」も何か面白い曲なんですよね。特にヘンなヴィデオがねぇ…。何なんですかね、コレは。私にはどうにも理解できない感性です。グランジの時代になると、ストレートなリフレインは古臭いというか、格好よくないものになってしまったんですかね?その辺が世代間のギャップを生んだかもしれないなぁなどと考えながら、90年代の元気印を探していたのですが、ヴァン・ヘイレンやクーラ・シェイカーあたりの音はウケなかったわけではないのに、どう違うんですかね?スピン・ドクターとかオーシャン・カラー・シーンも好きな曲は好きでしたけどね。

サウンドガーデンは、ヴォーカルのクリス・コーネルが2017年に自殺してしまったのですが、カート・コバーン亡き後、グランジ系の期待を背負い込んでしまったのでしょうか。一度ライヴを観ておきたかったなあと、とても残念に思います。カート・コバーンもサウンドガーデンをかなり高く評価していたようですが、ニルヴァーナよりは好きですけどね…。

実はサウンドガーデンとニルヴァーナの2組、元気が出る曲特集の落選組です。曲単体では元気が出るとしても、自殺してしまった人の音は不思議なほど元気になれません。

あらためて聴いて、「スプーンマン」はやはり好きです。もっと元気なときに聴くことにしましょう。


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