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さらまわしネタ帳069 - 再開したものの…

マンボーは延長になってしまいましたが、お店は再開しました。東京の新規感染者数は、減ってきたとはいえ1万人越えの日々が続いておりますから、延長でも仕方ないなという気はしております。でも、このまま店を閉めていたら、本当につぶれてしまいます。店を閉めていても、家賃や光熱水費、そして人件費もかかります。休業手当も支給していますから。そしてそれを補填する雇用調整助成金は6割補助、さらに社労士さんに経費を支払えば50%に届かない補填ですからね。

もちろん閉めっぱなしにしていて一番怖いのは、お客さんに忘れられてしまうことでしょう。1か月以上閉めていたら、もう気分はリニューアル・オープンです。初日はドキドキでしたが、予想をはるかに上回るお客様がいらしてくれて、本当に嬉し涙でした。その一方で、人事異動で大阪に行く(戻る)ことになったというご挨拶にきてくれた方もいらっしゃって、もの凄く寂しい気持ちにもなってしまいました。実は毎年のことなんですけど、ウチの常連さんの多くは、ご近所の大阪に本社がある企業の方々なんです。仲良くなった方々が毎年この時期にお別れの挨拶にきてくれるのは、嬉しくも寂しいものです。

予想を上回るお客様がいらっしゃるとはいえ、コロナ前と比べれば半分以下なんですけどね。再開して最初の週にいきなり混むとは思う方が間違っている気もしますから、日々の目標も低く設定しました。結果は月曜から土曜までの6日間やってみて、平日は目標達成、土曜日のみアウトでした。まあこんなものでしょう。一応一安心です。加えて常連さんの多くがこの6日間で顔を出してくれたのも嬉しかったですね。忘れられていないという気分になれましたから。

ただねぇ、今日は悲しい気持ちにさせられることもありました。仲良くなっていた方から、「12人だか14人だかの人数で入れるか?」と訊かれたんですけど、今のこのご時世、東京都は5人以上の会食は控えろ、と。5人を超える場合は全員の陰性証明がどうのと言っているわけです。当然ダメ出しするわけですが、断る側の気分も察して欲しいですね。常識的に考えて、あり得ない話を持ち掛けられ、思い切り裏切られたような気分で、もう悲しくて、悲しくて。

本当に飲食店経営者は皆さん同じだと思うんですけど、営業していれば意識の低いお客様と対峙しなければいけなくて、自分自身やスタッフが感染する心配も増してストレスなんですけど、休業していても全然心穏やかではなくて、イライラが酷かったり、不安になったり、恐ろしくストレスフルな日々なんです。協力金があるだけ飲食店はましな方かもしれませんけどね。

今日はずっと待っていたレコードが届いて、それがしかも予想通り結構いい内容で、それなりに嬉しいんですけど、何だかすべてを帳消しにしてくれるようなことがあって、嬉しさ半減、…まあいい音楽聴いて、少し気分を入れ替えないとやってられません。グラスパーの「BLACK RADIO Ⅲ」、やはりいいです。


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