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清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : R.I.P. 和田アキラ
先月Prismの和田アキラ氏が亡くなりましたね。残念です。デビュー当時から大好きで、Prismは本当によく聴いたバンドでした。そもそもデビュー・アルバムが即日完売だったという話ですが、インターネットがない時代にそんなの分かる訳ないじゃんと思いつつ、自分はしっかり入手しておりましたよ。予備にもう一枚欲しいとか思って探したことはあるのですが、見かけたことありませんから、やはり人気だったんでしょうね。「四人囃子の森園勝敏も参加!!」とか、発売前から大騒ぎしていたことが懐かしいです。
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ここでは、クレジットはされていないのですが、Tan Tanという女性ヴォーカリストがフィーチャーされた「Love Me」という名曲が推しなわけです。先日「ギター・サウンズ」というお題でゲストさんもお迎えしてやったラジオでこれをかけたのですが、番組の相方の小松氏から「古い」という感想を頂きまして、もっともっと古い曲もかかっている中で古く感じるとはどういうことなのかな?と少々引きずっておりました。確かにねぇ…、音の感じは新しいとかいうものでもありませんが、古いですかねぇ?メロディに新しい古いはあまり感じないのですが、リズムですかねぇ?曲構成ですかねぇ?
ちなみにTan Tan、森野多恵子さん、大空はるみさんという別名でも活動していた時期がある、知る人ぞ知る歌の上手い人です。本名が谷口妙子さんですから、Tan Tanというネーミングは本名ベースのニックネームか何かなんでしょうかね。この方も早くに亡くなっております。1948年のお生まれですが、1998年に亡くなったということですから享年50歳ですかね。松岡直也のアルバムにフィーチャーされていたこともありましたが、こうして見ると、1980年代にハマりにハマった、あの松岡直也&ウィシングには和田アキラ氏も参加しておりましたから、もうみんな死んじゃったんですね。何だかなぁ、寂しいなぁ…。
Prismのアルバムって、ギターやベースの音が好きなので、極力アナログで聴きたいと思い、探したのですが、意外なほど入手困難でした。手に入るものは全て買いましたが、プロモーションもあまりされていなかったように思いますし、ちょいと残念でなりません。それでも名盤ライヴ2種は頑張って入手しましたよ。上手いギタリストのライヴ盤って、妙にそそられるんです。
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Prismで一番好きなアルバムは「Surprise」ですかね。ここでは和田アキラ氏のカッティングが冴え渡っている「Back Street Jive」がダントツ最高なのですが、美メロの「Unforgettable」や「Karma」も大好きな曲です。…よく聴いたなぁ。
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面白いところではこんな盤もありました。
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A面に人気曲5曲を収録し、B面にはそのギター・カラオケが収録されているインストラクション盤です。NHK教育テレビの趣味講座で松岡直也さんと一緒に講師を務めていましたから、これも少しは売れたのではないでしょうか。ま、あまり見かけたことはありません。レア盤はレア盤です。
「Love Me」はTan Tanの艶っぽいヴォーカルと、和田アキラの艶っぽいギターの音色が絡んでいるからいいんであって、あれは案外ワン・アンド・オンリーだと思うんですけどね。CDで聴くと突き刺さってくるので、アナログで聴きたい曲の代表でもあります。もっとこのコンビでやった曲が聴きたかったなぁ…。嗚呼、残念。