7インチ盤専門店雑記002「恋に乾杯!」
「恋に乾杯! Love Is What You Make It」グラス・ルーツ The Grass Roots (1973)
グラス・ルーツ、P.F.スローンとスティーヴ・バリによる実体のない覆面バンドだったのですが、ヒットが出て慌ててメンバーを集めて作られたバンドですね。そういう事情からか、日本ではあまり人気がないように思います。
でもねぇ、私は結構好きだったんです。「涙の滑走路 The Runway」という曲が1972年にヒットしまして、リアルタイムで7インチ盤を買ったもので、思い入れもそれなりにあるんです。
グラス・ルーツの状態のよさげな盤を見つけるとつい手を出してしまいます。先日もヘッダー写真の盤「恋に乾杯! Love Is What You MAke It」という1973年のシングルを見つけまして、お安く入手しました。実はグラス・ルーツで一番好きな曲です。誰も張り合ってこないので、ヤフオクで見つけた場合は、大抵スタートのお値段です。…確かにあまり人気がありませんね。ヤンキー・サウンドとかいって、結構キャッチ―なリフ一発的な曲構成も、日本ではウケが悪そうです。
P.F. スローンって、「明日なき世界 Eve Of Destruction」と「孤独の世界 From A Distance」という2曲で有名なんですけど、この2曲を残して消えた若きシンガー・ソングライター的な言われ方なんですよね。いやいや、そうなると、実はP.F. スローンたちの覆面バンドだったと言われるグラス・ルーツの立場がないじゃないですか…。まあ、病気になっちゃって、あまり真面に活動できなかった可哀そうな人なんですけどね。ジミー・ウェッブなんかP.F. スローンを探す歌まで作ってますよね。
もう少し、本当にもう少しだけでも人気あってくれたらいいんですけどねぇ。グラス・ルーツの7インチ・シングル、見かけないというか、見つけたらビックリしちゃうんですけど。…当時は売れてたと思うんですけどねぇ。
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