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7インチ盤専門店雑記905「tin machine」
デヴィッド・ボウイの失敗プロジェクトと言われるティン・マシーンですが、私は嫌いではありません。皆んなそうなのではと思いますが、そもそも次から次へと新しいことに挑戦する人でしたから、ファンだって疲れて後ろ向きになりたい時だってあるのではないですかね。ストレートなハードロック・バンドがやりたいということがそもそも後ろ向きとも言い切れませんし、それなりに上手い人たちでしたからねぇ…。様々な音楽メディアでは、あまり好意的な捉え方をされることはないですが、そんなにダメか?と毎度思います。特にファースト・アルバムは曲も良かったですから、リリース当時は随分聴きました。
結局このバンドが存在したのは1988年から1992年までということで、後半はメンバーの不調、…結局のところドラッグ禍ということらしいですけど、ろくなものではなくて、セカンドはまあまあ、ライヴ盤も出して契約消化といったところなのでしょう。ボウイさんは真面目だからなぁ…、許せなかったのか、その後のコメントも無かったことにしたいようなものでしたしね。ライヴは小さめのハコに拘っていたり、方向性としてはむしろ好きな方ですけどねぇ…。
時期が時期ですから、CDでしか聴けなかったんですよねぇ…。アナログで聴くことに拘り始めてからも、対象外というか、あまり意識したことがなかったのですが、2枚のアルバムは重量盤等でフツーに手に入る世の中になってしまいました。
ヘッダー写真は7インチ・シングルですが、同じデザインの12インチが結構出回っていたと思います。いつの間にか手に入らなくなってしまいましたが、デヴィッド・ボウイ関連は皆んなそうなんですよねぇ…。亡くなってからは特に加速して、デヴィッド・ボウイのアナログ盤というだけで何割増し?という相場が形成されてしまいました。
さて7インチ盤という特殊領域では、アイテムがないので何とも評しようがないのですが、…あったわけですよ、この盤が。しかも、B面はボブ・ディランのカヴァー「マギーズ・ファーム」です。オリジナル・アルバムではやってない曲ですから貴重は貴重、でも映像素材では聴く(観る)ことができます。…結果的に相場はどうなのかというところですが、私個人的には高めの評価です。12インチはポスター仕様だったので、コアなファン向けという気もします。7インチもナンバー付き限定盤というマニアライクなところを打ち出しておりまして、見開きジャケット・スタイルになっており、写真も多めです。…ファンなら欲しい一枚でしょうね。
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前述の通り、アナログが廃れてしまった直後の時期のアーティストですから、アナログで聴けることが嬉しいですよねぇ…。ブートレグかと思わせるようなデザインですが、EMIリリースです。…狙ってますかねぇ…。