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7インチ盤専門店雑記838「パティ・ペイジとクリスマスを」
先般、よっしーさんが「昭和のクリスマス・レコード、あれこれ買い集めてみました」という記事を書いていらっしゃいまして、またお若いのに思い切り昭和テイストぷんぷんで凄いなぁとニヤニヤが止まりませんでした。それでも、皆さんそれぞれに昭和のクリスマス・レコードのイメージをお持ちでしょうから、いろいろ反応があるかなと楽しみにしております。
私個人としては、カーペンターズがあれば十分なのですが、「いや、待てよ、昭和のクリスマス・レコードといえば、ビング・クロスビーにパット・ブーンにパティ・ペイジだよなぁ…」と、一瞬異論を唱えるかなどと思ったものの、面倒なのでやめといて、パティ・ペイジだけご紹介しておきます。昭和のクリスマス・レコードといえば…私的にはコレです。
1950年代に人気絶頂だった方ですから、ここnoteなどで話題にするには、少し古いのかもしれません。でも、自分の記憶では、アメリカン・ポップスの黄金時代の大きなアイコンとして、この方の存在は忘れてはいけません…というか、最近は忘れられた存在なのでしょうか。ジャジーなテイストを持っていれば、また違ったかもしれませんが、この方は純粋にポップスでして、人気がピークアウトした辺りからカントリー・フレイバーがいい感じでA5黒毛和牛の脂のように入ってきましたから、レコードを探すにしても、カントリー・シンガーとして探した方がヒットするかもしれません。
普段ロックやジャズばかり取り上げているもので、この辺のアーティストについて書くと、またいろいろ言われるかもしれませんが、個人的には古き良き時代のアメリカン・ポップスは嫌いではないのです。ドナルド・フェイゲンなんかを深掘りしていくと、行き着く先はこの辺だと思っておりますし、昭和のテレビが総天然色になる前、なって行った頃は日本でもこういった品のあるポップスが結構流れていたのではないかと思うんですけどね…。
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まあ、冴えない年末に愚痴っぽくなってしまいますが、エヴァーグリーンなクリスマス・ソングはこの辺ではというところです。「The First Noel」はそうでもないかも…。残る4曲は定番でしょう。この盤、どういう経緯か、ジャケットに書かれている曲順と盤に収録されている曲順がグチャグチャになっております。 B面に入っているはずの「White Christmas」から始まるので、毎度AB面を間違えたかと思ってしまいます。毎度確認して、そういえば…、となるわけです。…クリスマス・ソング集って、クリスマスが終わるとさっさとしまってしまうので、1~2年後にまたビックリして、コノヤローとかなるわけで、まあ年中行事的なものということで…。
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それにしてもねぇ、なんだか座りが悪いんですよ。よーく考えてみて、ジャケットのまんまの曲順がベストなのではと思うんですけどね。…そんなことありません?
ウチのお店のディナータイム、クリスマス・シーズンはお客さんがグッと減りましてね。毎度のことなので驚きはしないのですが、元々クリスマスはどうでもいい人間なんですけど、このお店を始めてから、より一層どーでもよくなったかもしれませんね…。
そんなわけで、愚痴っぽい気分で、メリー・クリスマス!!