さらまわしネタ帳098 - 芋蔓ワールド
そもそも私に指摘してくれる人間が少ないので、「悪いところがあったら直すから言ってね」ということが難しいと感じておりまして、ま、この年齢になったらもう受け入れるしかないんだとも思いますけどね。他人のアドヴァイスを聞く耳を持っていたら、こんな紆余曲折だらけの極めつけ楽しい人生は送ってないと思いますし、…だから全然直す気がないんですけどね。
ただ最近、…ここ1年半ほどラジオでしゃべり始めて、一応少しは気にしているんです。「話がとぶ」とか「主語がない」というのは、おそらく同じことが原因で、相手が当然分かってくれるだろうということを前提に喋っているからなんですけど、ラジオでそれは通用しませんやね…。ホントに一応気を付けているんです。ラフ原稿を手に喋っているわけで、原稿を作る段階ではそれなりに注意しているんです。でも、どうも普段の会話よりは少ないにしても、話が飛んでいることはあるようですね…。
スミマセン。謝っておきます。(誰にや?)
ま、とにかく、自分の頭の中では話は繋がっているんです。そんでもって、「結論はそこに落ち着くんかい」という話が元々好きなもので、そういう話し方をしていますから、いろいろ語って、語って、だからこの曲をかけますよというつもりで喋っているんですけど、やっぱりわかりにくいようです。今日も毎度聴いてくださっている常連さんのKさんに、先週今週の再放送対応に関して詫びを言ったところ、「いや復習になっていいんです」とあっさり言われてしまいました。…やっぱりねぇ…。
ま、別の常連さんのTさんと喋っているときも、「今脈絡を辿っていらしたな」と感じたので、少々反省モードになってしまったんですけどね。そのときは、ヘッダー写真の「アレックス・ハーヴェイ・アンド・ヒズ・ソウル・バンド」というアルバムに関して、そもそもセンセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンドをご存知ないというのに、64年にハンブルクで活動していた時期の音源であることを伝え、でも70年代には全然違うタイプのバンドで活動していて、そこにいたマイム系のフェイス・ペイントをしていたザル・クレミンソンというギタリストが好きで、そいつがナザレスに一時期在籍してセカンド・ギターを弾いていたんだけど、そのときのスリーヴが酷くてさという話が、どうも簡単に繋がらなかったみたいなんです…、どうもスミマセン。
結局、芋蔓式に話を繋げるのが好きなんだと思いますけど、度が過ぎると「わけわかんな~い」となるわけですかね。ジンジャーのスタッフさんたち、私が何を言っているのかよくわからなくて、時々ひいているのは感じてますけどね…。
ちなみに、番組で紹介するのに面白そうだなと思うネタは常日頃から探していますから、ちょっとでも面白そうだなと思ったら、平気で話がとびます。ハードロック系の話と、ローカル・カルチャーが絡む小唄端唄の話と、シティポップのネタが頭の中で共存しているわけで、やっぱりヘンかもしれません。
「情の勝太郎と智の市丸」とか「市勝時代」とか言われた江戸小唄市丸姐さん、お分かりですかね?戦前に活躍された藤本二三吉さんという歌手の「深川節」などといった小唄端唄のSP盤がきっかけで、ローカル・カルチャーの伝承といったことまでやっておりまして、そこから最近は隅田川両岸まで手を広げていたりもするんですけど、…さすがに話し相手がいなくて手詰まりだったりします。
ちなみに、これだけパラノイア的に書いておいて、落ち着く先は南沙織さんだったりします。1977年頃のシングル2曲、「木枯しの精」は丸山圭子から、「春の予感」は尾崎亜美からの提供曲です。丸山圭子も尾崎亜美も、J-POPネタとしては少々地味かもしれませんが、個人的には最も高く評価しているコンポーザー2名です。
しかも、「どうぞこのまま」のシングル盤、間もなく新盤がリリースされる、最近盤のお値段が急激に高騰している山下達郎さん絡みというか、シュガーベイブ絡みだったりします。この辺を掘り掘りしていて、「近い将来番組でかけるチャンスがあるかな」などと思案しているわけですが、提供曲を手繰っていくと、行きつく先は南沙織、しかも同時期!仕掛人は誰だ?というわけです。南沙織さん、歌は上手いですからね…。
というわけで、結局番組のネタ探しなんですけど、止められない、止まらない、芋蔓ワールド探検いとおかし。でもなあ、同じ番組でナザレスと市丸と南沙織をかけたらクレームきますね、…確実に。というかリスナーを減らすな。…やめとこ。