7インチ盤専門店雑記262「売る?売らない?…売る」
バッドフィンガーの「デイ・アフター・デイ」です。1971年のリリース当時から大好きな曲で、小学生の自分が小遣いを叩いて7インチ盤を買った曲です。さすがに当時買った盤は思い入れもあって、売る気にはなりませんが、人気盤なので見つけては何枚か仕入れてあります。常に売りボックスにはあるようにしてある曲の一つですが、結果的にそういった曲が数百曲あるということですね。場所があればもっと出したいのですが、カフェめし屋の中でやっているレコ屋ですから、致し方ありません。
バッドフィンガーもビートルズと同じくAppleのアーティストですから、国内盤は東芝さんです。そうなると赤盤も存在しまして、手元にも1~2枚あるはずです。何枚か売れましたので、正確なところが把握できてないというよろしくない状態ですが、まあ新品のようなA+レベルの赤盤がありまして、これもちょっと売る気にならないなぁと考えてしまうわけです。
時期的には400円定価盤ですが、それなりに人気のあるバンドですし、それなりに売れた代表曲の一つなので、中古盤市場には結構出回っております。その結果、400円盤、500円価格改定盤、500円盤が存在します。これを全部揃えておく必要はないんですけど、お値段の付け方がね…、難しいわけです。
価格改定盤の中身は400円盤と同じとも言えますが、初期盤ではない可能性が高いわけで、やはり400円盤よりは少しお安くなります。もちろん状態次第ですが、この曲は豊富に400円盤がありますから、どうしても500円側を下げるという話です。こういった玉数豊富なヒット曲の場合、500円盤は100円ボックス行きになってしまいます。案外状態のいい500円定価盤も数枚手元にありますので、100円ボックスからも切らさないようにしておりまして、…結果的にウチでは結構売れる曲というわけです。
こういうフツーのギター・ポップ/ロックが何十年経っても好きなんです。まあ死ぬまで聴いているんでしょう。
よく売れているという話のついでに書いてしまいますが、お客様から「これ、ありますか?」という在庫確認というか、お問合せをいただくことが増えております。例えば昨日は ↓ こんなところでした。
…手に入り難くなっているのでしょうか?まあウチにはかなり状態のいいブツがありますよ。…ということで、コイツらは近い将来旅立つのでしょうか。まあカフェめし屋の中でやっているレコ屋というレアな業態なもので、いっぱい食べてくださるお客様にはかなりお安くお譲りいたします。従って必然的に高めの値札をつけておいて、常連さんはお値引きするというスタイルになってしまいます。レコ屋のスペースも限られておりますから、自宅のラックを確認しながらというブローカー的な販売形態です。
「ニュー・オリンズをディグするなら、個人的にはロン毛先生がおススメですよ」とは申し上げているのですが、…これ、未開封リマスター盤ですから、こういったあたりから掘り下げて行くと、いいのではないでしょうか?ディープな世界ですから、オリジナル・リリースとかに拘ると、ボロボロの盤で万とかしちゃいますからね。個人的にはリマスター盤がアナログを楽しむという意味でもおススメです。