さらまわしネタ帳068 - GOLD DISC
GOLD DISCってご存知でしょうか?いっぱい売れたレコードのゴールドディスクやプラチナディスクとかの話ではなくて、ソニー系のベスト盤につけられた愛称というのかシリーズみたいなものです。LPサイズもありますが、7インチ盤にもあるんです。金ピカの4曲入りベストEPは随分売れたのか、中古盤市場に多く出回っております。サイモンとガーファンクルやサンタナ、ミッシェル・ポルナレフなどの盤はよーく見かけます。元は本当に金ピカピカだったのですが、途中から金色風になりました。 ↓ …サンタナさんのこれなんかですね。
ゲートフォールドの結構経費が嵩みそうなジャケットが嬉しいというか、場所をとるというか、シングルの中にあると、もの凄く目立ちます。ちなみにシカゴの4曲入りはGOLD DISCではないのね…。 ↓
そのGOLD DISC、もう少し後になると、再発シングルのスタイルになって、ヒット曲どうしのカップリングになってしまいます。例えば、カンサスのこれなんかです。 ↓
ただね、LPジャケットってもの凄く拘って作られているものが多いじゃないですか。シングルでもLPと同じデザインのものはいいんですけど、そうでないと明らかにプロじゃないレベルのやっつけ仕事が顔を出すのが7インチ・シングルの悲しいところです。カンサスのこれも、本人たちの了解をとりつけたのかあやしい気もする、カンサスらしくないスリーヴ・デザインですよね。
そして、もっといただけないのが、エアロスミスのこれ。 ↓ ひどくないですか?1973年リリースのファースト・アルバム収録曲「ドリーム・オン」は、1975年にもシングルとして再発され、76年にかけてヒットしますから、1975年の「ウォーク・ディス・ウェイ」とのカップリングもまあ許せるんですけど、どうしてそこに1977年リリースの「ドロー・ザ・ライン」のイラストを持ってきますかね…。
「ドリーム・オン」と「ウォーク・ディス・ウェイ」のシングル盤は、それぞれ通常の状態で2,000円前後、状態がいいと3,000円でも売れます。ウチでも何枚か売れたことがある人気盤です。ところが、その2曲のカップリングのこのGOLD DISC、どういうわけか700~800円というのが相場だったりします。このスリーヴ・デザインが安値の原因だとは言わないまでも、粗悪感は否めない代物ではないでしょうか。7インチ盤市場って、それほどオリジナル志向が強くないですからね。