7インチ盤専門店雑記792「モントローズの7インチは…」
モントローズの図太い音が好きでしてねぇ…、あちこちで何度も書いておりますが、レス・ポール好きになったのはロニー・モントローズとミック・テイラーのおかげです。1974年のセカンド・アルバム「ペーパー・マネー」がリリースされて直ぐに買いに走りましたからねぇ…。長いつきあいです。ファーストはソロが出た後になりましたが、とにかくロ二ー・モントローズ関連の音源は全て聴いているはずです。
中学生だった自分には「灼熱の大彗星 I Got The Fire」の音は衝撃でした。デジタルではあの衝撃は失われてしまいます。アナログもいろいろ試しましたが、重量盤再発もオリジナル・リリースの鳴りには敵いません。7インチ・シングルとLPは甲乙付けがたい鳴りですが、やはり45回転は素晴らしい鳴りです。ただあのギター・ソロは機材のアクシデントであの鳴りになったとかで、意図したものではないところが面白かったりします。リンクを貼った前回の記事でも書いておりますが、モントローズの7インチ盤はとにかく玉数が少ないようで、あれば買いです。
また意外なのが、「灼熱の大彗星」は日本のみでシングル・カットされたということです。アメリカではシングル・カットされなかったんですよねぇ…。ライヴでは最も盛り上がった代表曲の一つでしょうに。「ペーパー・マネー」からシングル・カットされたのはタイトル・チューンと「Connection」の2曲なんですね。
何とも地味な曲をシングル・カットしたなと思いますが、これローリング・ストーンズのカヴァーなんですね。割と最近そのことに気がつきました。ストーンズもシングル・カットしていない曲ですが、アルバム「Between The Buttons」に収録されています。…ありましたねぇ…。
意外なことに、キース・リチャーズがソロ・ライヴでやっていたり、2021年のストーンズのライヴでもやっているんですね。
モントローズに話を戻しますが、モントローズの7インチ盤はホント少ないです。シングル・カットの方針も解せないものです。次作「Warner Bros. Presents Montrose!」からは「デーモン・クイーン Matriarch」のみなんですよね。このアルバム、「All I Need」とか、もっとシングル向きの曲があるのに何なんですかねぇ…。ちなみに「デーモン・クイーン」のB面は、エディ・コクランの「Twenty Flight Rock」のカヴァーです。この曲、ローリング・ストーンズもやってますよねぇ…。
モントローズって、ロックンロールではないですよね。ハード・ロックですよねぇ…。それも極めてto be a rock and not to rollなバンドですよねぇ…。いろいろ調べていると、面白いつながりが見えてきたり、意外な好みが見えてしまっていたり…。
ちなみにモントローズのヴォーカルといえばサミー・ヘイガーが有名ですが、2代目のボブ・ジェームス(…あの人とは同名異人です)も、この「Warner Bros. 〜」での歌唱なんか捨てたものではありません。かなりいい声してますよ。