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7インチ盤専門店雑記132「Hot Tuna」

Hot Tunaの「Steady As She Goes」が東日本大震災直後にリリースされた時のことを憶えている方がどれほどいらっしゃいますかね。個人的には大震災から3カ月ほど休みなく働いて、狭心症になってしまったんですけど、その間全く遊ぶ時間はさすがになくて、でも自分自身が壊れないように、自分へのご褒美ということで時々レコードでも買って…などということを夜中にやっておりました。

20年ぶりにHot Tunaの新作スタジオ・アルバムが出ると、好き者の世界ではかなり話題になったものです。ただ買ったものの聴く時間などはあるわけなく、ぶっ倒れて動けなくなって落ち着いてから聴いたんですけどね。いい感じに昔のままの音で、それなりに嬉しかったのをうっすらと記憶しております。…そんな気がするだけに近いんですけどね。如何せん、その頃の記憶はあまり残っておりません。酸欠になったタイミングでもあるのか、それなりに身体的ダメージはあるんです。

Hot Tuna、どうも「ホット・ツナ」と書く習慣がありません。結構好きなバンドです。ジェファーソン・エアプレーンのメンバーだったヨーマ・コウコネンとジャック・キャサディが立ち上げたブルース・ロック・バンドです。テイスト的には、1990年代以降のサザン・ロックのように、ジャムバンド的な要素があります。ジェファーソンの連中も、入れ代わり立ち代わりゲスト参加するので、ジェファーソンのスピンアウト的なバンドと捉える向きもあるんでしょうね。

この連中のアルバムで好きなものが何枚かありました。ただ頑張って全部集めようという気にはあまりなりませんでした。その点に関しては、グレートフル・デッドと同じという意識がありまして、ライヴを観ないと本質部分は分からないと感じていたからなんです。でも、来日公演には行ってませんけどね。

名盤として名高い1970年のファーストは、いきなりライヴです。これ、さすがに好きです。
スタジオ・アルバムとしてのファーストは1972年の「Burgers」です。これも大好きです。
1975年の「Yellow Fever」、…あまりよさが分かりませんでした。
1978年の「Double Dose」、これは強烈な2枚組ライヴでした。

ある意味、この「Double Dose」が好きか否かでこのバンドの評価は分かれると思います。自分はしばらくハマって、他のものが聴けなくなりました。落ち着いたら、数年放ったらかしで、全然聴きませんでしたけどね。また最近聴きたくなって、うずうずしていたりします。

さて、ラジオなどでかかることは滅多にないHot Tuna、特集したいなぁと思うものの、無理ですかねぇ。これもウケは悪そうだなぁ…。

女性ヴォーカルはテレサ・ウィリアムズという方です。最近こういうブルース・ロックに飢えているのかもしれません。



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