見出し画像

7インチ盤専門店雑記780「ビリー・コブハムは…」

ヘッダー写真はすっかりおじいちゃんの風情となったビリー・コブハムです。毛もないのにハチマキいるんかいと思ったら、汗どめ目的だったようですが、相変わらずかくしゃくとしていらっしゃいます。

Little Big Beat Studios Live Sessionという動画がYouTubeに上がっておりましてねぇ…、これが凄いんだ。結構いろいろなアーティストの動画が上がってますけど、インコグニートとビリー・コブハム以外はあまり自分のアンテナに引っかかってきておりませんでした。でもこの2組に関しては、音質もかなり良いですし、演奏が楽しめます。

ただし、編集がね…、イマイチなんですよ。上手いカメラマンが撮っているんですけど、編集した人間が曲を知らないというか、…いらないところでビリー・コブハムがアップになったり、ソロでもないところでギタリストがアップになったり、…ちょっとイラっとさせられるところはあるんですけどね。

スタジオの全景はこんな感じで、円陣のような配置で全員が向き合って演奏しております。まあアイ・コンタクトも考えれば理想的ですよね。スタジアムなんかの巨大なステージで全員が同じ方を向いて演奏しているのって、やり難くないのかなとは思います。私も一応ステージに立ったことはありますけど、アイ・コンタクト以前の問題で、何も見えなかったという記憶しかありませんけどね…。

そして面白いのが、スナ―キー・パピーのスタジオ・ライヴと同じように観客が皆さんヘッドフォンを着けているんですよ。最近はこういうの流行りなんですかね?そりゃスタジオ・ライヴを見学したら、どこにいるかでバランスが悪い音を聴くことになるのは想像もできますけど、私だったら着けたくないなぁ…。バランスの悪い音が嫌とかいいとかいう問題なのでしょうかね。人間の脳ミソって、こういう場所的なアンバランスを補正する機能くらいはフツーに備わっているものではありませんかね…?それを承知で、例えばドラマーのプレイを見たいとドラムセットの脇に陣取った場合、そりゃあドラムスの音は大きく聞こえてしまうでしょうけど、他の楽器の音が聴きとり難くても、全体的にはこの程度のバランスで鳴っているなという音を想像できるのが人間ですよね…。

ま、話は変わりますが、相変わらずビリー・コブハムの周囲には若手のテクニックがありそうな連中がおりますな。途中紹介している箇所もあって、名前も分かるのですが、全然知りません。それでもフツー以上というか、もの凄く上手いです。このスキンヘッドのギタリストもめちくちゃ良い演奏を聴かせます。2人のキーボードも当たり前のように上手いです。個人的にはベースがイマイチではあったのですが、ビリー・コブハムの感じではベーシストもお気に入りのようです。

大名盤「スペクトラム」を引き合いに出すまでもなく、若手有望株を見出す能力に秀でていらっしゃいますかね…。あそこでトミー・ボーリンが弾いていて、あれで彼の人生は変わってしまいましたからねぇ…。この中に5年後人気が出ている人もいるかもしれませんね。カメラワークがおもいきり演奏を映してくれるわけで、自分なんかはギターが弾きたくなってしまいました。そういう意味では、ヘタなライヴを観るより面白いのかもしれませんねぇ…。





いいなと思ったら応援しよう!