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7インチ盤専門店雑記175「映画の中のライ・クーダー・サウンド」
昨年は随分ライ・クーダーを聴きました。もちろんタジ・マハルと一緒にやった「Get On Board」を聴きまくっていたというのもありますが、その他のアルバムも随分聴きました。とりわけ、ライ・クーダーがやった映画のサントラ盤をカフェで流していると、意外なほどクールな空気感が演出できたりするんです。…夏頃には重宝しました。
ヘッダー写真は「Soundtracks」という7枚組CDボックスですが、これも随分重宝したんです。何故なら1989年の「Johnny Handsome」や1993年の「Trespass」といったアナログでは聴けない盤が含まれていたからなんですけどね。将来的にアナログ盤がリリースされることはあるのでしょうか。
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もちろん、その一方で「Southern Comfort」「The Border」「Street Of Fire」「Cocktail」といった映画のものは入っておりませんから、満足度は低いんです。でもまあこれらの入っていないサントラは他のアーティストの許諾等面倒な手続きが必要かもしれないので、納得はしておりますけどね。その他には「Crossroads」はアナログ盤を時々お店で鳴らしております。大好きな盤です。「Paris, Texas」もいい盤ですね。
そしてもう一枚「Blue City」という映画の盤が入っております。1986年のアクション・スリラー映画ということですが、全然知りません。おそらくあまり売れてない映画だと思います。これのメイン・タイトル的な曲だと思うのですが「Blue City」という曲も、ライ・クーダーらしい胴鳴りギターがなかなかにいいんです。トレーラー的な動画の演奏シーンも、なかなかいいですよ。しかし、一定のクオリティを維持していることを考えると、ライ・クーダーって随分多作なんですね。
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