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7インチ盤専門店雑記067「キャプテン・オブ・ハー・ハート」

「キャプテン・オブ・ハー・ハート The Captain Of Her Heart」ドゥーブル Double (1985)

ビックリするほどいい音で鳴る盤です。スイスの2人組、ドゥーブルです。一発屋です。二発といわなくもないですが、ビルボードなどのチャートを見る限り、一発屋でいいでしょう。アメリカでは16位、スイスでは11位まで行ったということですが、イタリアでは3位まで行ってるみたいですし、ヨーロッパ全域で一時人気があったということでしょう。スイス国内では、アルバムは2位まで行ってますから、一応ヒットしたと言っていいと思うんですけどね。

こういう人たちの消息ってネットの時代になってもなかなか知れないものなんですね。まあ、正直なところ、この曲を含め、ドゥーブルを知っていると言う人に会ったことありません。聴くと皆さん「結構いいね」とおっしゃる程度には認めていただけるんですけどね。マイナー過ぎですかね。

たまたま知って、当時よく聴いていたんですけど、確かにその後は耳にしませんねぇ…。でもね、確実に80sのテイストは持ってますし、イケイケではない、こういった類の曲もそれなりに人気があった時代だったと思うんですけどねぇ。勝手な思い込みですかね?個人的にはAORってあまり聴かないんですけど、これこそAORの名盤なんじゃないかと思っているんですけどね。

ちなみにメンツはKurt Malooがヴォーカルとアコギ、Felix Haugがキーボードとドラムスということです。アルバムが1985年と87年に出てますけど、87年には解散しているようです。ちなみに、フェリックス氏、2004年に亡くなられたそうです。

さらにちなみに、7インチ盤屋的にはもう一枚「ブルー・ウーマン Woman Of The World」も手元にありまして、こちらも当時はそこそこラジオから流れていたように思うんですけど、この曲のヴォーカルがね、…お尻がムズムズするというか、…ハズレてない?と思うんです。これでいいのかなぁ…。それすらも分からない、自信がない。売れなくて当然ですかね?

でも曲のテイストは悪くないんですよ、ホント。これねぇ、海千山千すべてが輝いていた80sテイストそのものという気もするんですよね。個人的には大好きな曲なので悪く言うつもりはないんですけどね。その後が全然続かないし、売れてませんからねぇ…。何週も続けて1位や2位にとどまる大ヒットがある一方で、一発屋もやたらと多い80sテイストって、やはり独特です。90sはまた違う世界観なんですよ。この輝きは、後にも先にも、この時代だけだと思います。


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