7インチ盤専門店雑記263「カレン・ダルトン」
カレン・ダルトンをご存知でしょうか?ボブ・ディランやフレッド・ニールとも親交があったというフォーク・ブルースのシンガーです。アコースティック・ギターもしくは12弦バンジョーを弾きながら歌います。ビリー・ホリデイに似ているとも言われる個性的な声の持ち主です。実に渋いです。1969年と71年にそれぞれアルバムを録音していますが、商業的には成果を残せませんでした。その後はニュー・ヨークを離れ、オクラホマやカンザスあたりに引っ込んでしまいます。1993年にはもう亡くなってしまいますが、後半生はなかなかに悲惨なものだったということです。
何はともあれ、猛烈な高額盤です。オリジナル・リリースはまた桁違いですけど、再発盤も凄いです。セカンド・アルバムも買ったのですが、何故か見当たりません。どこへ行ったやら…。
この人の特集をラジオ番組でやろうかなと思っていたのですが、やめとけということなんですかね…。丸々一時間はシンドイかも知れないので、どうも似たような印象を持ってしまっているヴァシュティ・バニヤンと半々でもいいかなとも思うのですが、ヴァシュティ・バニヤンの盤も見当たりません。恐らく一緒に仕舞い込んであるような気もしますが、やはりやめとけと言われているような気もします。何なんですかね…。
ヴァシュティ・バニヤンは英国人ですし、カワイイ声の持ち主です。ただこの人も真面に評価されなかった人で、ファースト・アルバムが売れなかったので頭にきて音楽を一旦やめてしまい、セカンド・アルバムをリリースしたのは30年後です。まあ子育てに専念していたということですが、いきなりお母さんが「セカンド・アルバム作るわ」と言い出したら、子供たちはビックリでしょうね…。
まあ、要は売れなかったフォーキーな女性シンガーの米英代表聴き比べというわけですが、…こんな煙たがられるに決まっているような企画を持ち込むから嫌がられるんだな、やっぱり。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?