清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : 気分はアメリカン?
ゴールデンウィーク、終わっちゃいましたねぇ…。今年は5連休だったので、すっかり休みペースに馴染んでしまい、カラダが動かなくなっていてビックリです。久々の営業はまったりとしておりましたが、どうもアタマの中がイマイチで、気分的に優れません。休みの間はウェブ通販のテコ入れや普段できないPC作業をいっぱいやっていたので、肩凝りが酷いというのもありますが、低気圧の影響で少しアタマが重いこともあって、ピリピリしているような、何ともリラックスとは程遠い気分なんですけどね。
ゴールデンウィークの間、ロクに営業できなかったということは、その分売上げが減るわけで、いろいろ面倒なことになります。入りも減れば出も減るわけで、どれだけの影響かはもう少し時間が経ってみないと分からないのですが、あまり響かないといいんですけどね…。
さて、何だかんだでカントリー・ロックやらアメリカン・ロックのルーツ系あたりの音源ばかり聴いているもので、妙に埃っぽいというか、緩いというか、カチッとした英国ロックを聴いているときとはエライ違いが出ます。聴いているときはそれほど意識するわけでもありませんが、むしろ聴き終えてしばらくしてから、違いが出てくるようです。ブルースでもないんだよなぁ…、ルーツ系ですかね…。妙な緊張をほぐしてくれるようなやさしさがあるようです。
思うんですけど、ありそうでなさそうですよね。こういう音楽がBGMに流れているカフェ(めし屋)。体調不良のときに、お腹を温めると妙に気分がよくなったりすることがありますけど、あれと似たような感じですかね。レコード・ラックに並んでいる盤を眺めてみると、ポコとかカーラ・ボノフあたりはラジオ番組関連で聴いておりますから、まあ聴きたくて聴いていると100%言い切れないところがありますが、その他は気分だったというところでしょうか。トム・パチェコはどなたさんかがnoteで最近ふれていたので、ふと聴きたくなって針を下してみましたが、まあ緊張とは縁の無い音楽でして、緩いのが聴きたいときにはいいですね。エディ・ブリッケルはもう歌もギターもリラックスさせてくれますから、これもおススメです。カウンティング・クロウズもいいですね。ややメンタルな緊張を孕んでいることは否めませんが、アダム・デュリッツの声はいつ聴いてもいいです。
ただ今日、最もいいなと感じておりますのが、コリン・リンデン&ルーサー・ディッキンソンの「アムール」ですね。アーリー・アメリカンなサウンドにいい具合にブルージーなギターが絡んできて、ここしばらくでは最も気に入っているサウンドです。この盤の口コミを見ると音がよくないようなことを書いていらっしゃる方がおりますが、この盤に関しては、これでいいんじゃないのかなと思います。もっとクリアな音質だったりしたら、魅力が半減するような音楽です。さすがにノース・ミシシッピー・オールスターズ~ブラック・クロウズのルーサー・ディッキンソンが絡んでいる盤だけに、その辺は確信犯ですね。抜かりがない。音質的なことも含め、これは完璧な盤ですよ。
…まあ、今の時代にどれだけの人がこの手の音楽を求めているかということはちょいと引っかかりますけどね。でも、今の時代だからこそ、心に響くものだったりもするのかなぁ…。この人たち、もうそろそろヴェテランの域に達する年恰好ですから、分かってやっているはずなんですよ。確信犯も確信犯、時代も読んだ上でやっていらっしゃるのでしょう。ただね、これ、2019年のアルバムですから、ひょっとしなくてもコロナ前に録音しているわけで、コロナ禍を経てみんなが疲れているような時代に向けてリリースしてきたわけではないんでしょう。そのことを差し引いてもというか、そのことを加味して考えても、これは2020年代に聴くべきサウンドという気がしてしまいます。
まあ古き良き時代のアメリカンな音世界、アメコミ好きではありませんが、そういったデザインのものでも飾ってみたくなりました。悪い意味ではなくチープで、リラックスできる音楽が減ったなぁと思うのは私だけでしょうか。Ruby Amanfuさんという女性ヴォーカルもいい味出してます。
ただね、シュリンクを切って新品の盤を取り出してみたら、既に擦り傷が少しついていたり、人の手の脂がついているという、70年代のアメリカ盤みたいな品質はいかがなものかとは思います。そこまでチープなテイストを徹底しなくてもいいんじゃないですかね。まあ、サーフェスノイズがのっかっている方がいいとも言えるサウンドですけどね。