7インチ盤専門店雑記273「ライヴ盤、面白い…」
相変わらず、ライヴ盤にあたっております。「フェスの季節に聴くライヴ盤特集」という企画、イージーに流せばラクに楽しくいけるものでもありますが、せっかくですから、いろいろライヴ盤を聴いて、拘ってみるかとなっております。結構しっかりハマっております。楽しいです。
ヘッダー写真はカーティス・メイフィールドですが、ダニー・ハサウェイの「ライヴ」と並んでソウル系の好きな盤代表です。…でも今回は違うかな、とも思っております。「フェスの季節…」という部分に拘る必要はないと思いつつ、やはりホールかスタジアムでハジケているものを想定してしまいます。小さなハコでやっている熱いライヴもいいのですが、どうも今回は違うかな…。
ライヴ盤って、分類することを意識してみると、意外に面白いものですね。もちろん音楽のジャンルとかタイプで全然違いますけど、会場のサイズでもテイストが全然違いますし、意外にコンセプトがしっかりしたものもあります。例えば、コレ ↓
大好きなロン・ウッドですが、ジミー・リード・トリビュートのライヴ盤です。もちろんノリがよくてサイコーといった盤です。でもライヴ盤特集でいきなりジミー・リードとなると、何だか浮いてしまいそうです。他に何をかけるかにもよりますが、これはこれで、ブルースの特集などに向いているような印象です。先日「Honest I Do」の別のヴァージョンを聴いて、凄くよかったので気にはなるのですが…。
名盤丸ごと再現ライヴというものが時々ありまして、例えば ↑ コレはラッシュの「ムーヴィング・ピクチャーズ」の再現ライヴなんですけど、オープニングの「トム・ソーヤ―」が猛烈です。もの凄いドラムスです。「かけたいな~」となっておりますが、例えば自分のトーク・イヴェントとかだと聴き比べとかやってしまうでしょうが、ラジオ番組の限られた時間の中で聴き比べもないでしょうからねぇ…。
70年代のイギリスで最も派手なライヴをやっていたのは、ローリング・ストーンズでもレッド・ツェッペリンでもなく、ジェスロ・タルだったということを、ジミー・ペイジはじめ多くの方が語っておりまして、そうか、そうか、と思うわけです。ジェスロ・タル…確かに番組であまりかけておりません。好きなバンドなのに、漏れてしまった感がありまして…。ただ、このライヴ盤が名盤かというと、どうなんでしょうね。UKでは17位、USでは21位まで行っております。それなりに売れてますね…。悩ましいな…。
大好きなモット・ザ・フープルも意外なほどかけてないバンドですね。レコードではこのバンドの魅力が十分に伝えられていない、…と言うからには、ライヴは評価が高いわけで…。ライヴ音源の面白さって、ルーツを晒すようなカヴァーだったり、アレンジの妙を聴かせるメドレーだったり、いろいろありますね…。
↑ コレ、大好きなBBAのLive in Japnの1枚もの編集盤です。別ジャケですが、トークイベントならまだしも、音声メディアは別ジャケとかいった視覚的なネタはねぇ…。主要な曲は収録されていますけどね。ライヴだけでも1枚ものと2枚ものをリリースするって、物凄い人気だったんですね。
↑ ドン・ニックスのライヴ盤と考えてもいいわけですが、こういうツアーの記録的な盤は語るネタが多くて嬉しいです。時間調整用ですかね。フェスなどで面白い顔合わせ、もしくは意外な顔合わせの音源とかもありですかね…。
現場にいた音源とかもありますが、現場で盛り上がるのとは別の楽しみ方ができるライヴ盤、別視点とまで言わなくても、いろいろ楽しめる面白いアイテムです。