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7インチ盤専門店雑記682「ポリス/スティングはお好き?」

ポリス vs. U2などというイベントをやるわけで、あれこれ考えております。スティングのソロを含めるか否かで随分構成が変わりそうですから、慎重に練らないといけません。アンディ・サマーズやスチュワート・コープランドのソロだってご紹介したいものはありますので、今回は「スティングのソロは除く」とした方がよさそうかもです。でも一曲くらいかけてもいいですよね…。スティングでこの曲だけは…って、難しいでしょうか。レオン行っときますか?(もちろん「Shape Of My Heart」のことです)イングリッシュマンにしときますか?…いやぁ難しいでしょう。2〜3曲は…って、そんな時間ないし…。

2000年頃、すなわち最もアナログレコードが冷え込んでいた時期、スティングはマイペースにアナログをリリースしてくれました。12インチ・シングルであれ何であれ、アナログで面白いものがあれば、片っ端から入手しておりましたが、とにかく音が良いわけです。ザ・ポリスとしては「シンクロニシティ」までの5枚で終わるわけですが、その後も面白い音源がいっぱいある人たちですから、オーディオ語りの側面から、この辺もかけないともったいないんですよねぇ。むしろ問題なのは、スティングのソロになってからの音源が多すぎることかも知れません。12インチ・シングルもリミックス満載でいっぱい出回っております。ことごとく良音で集め甲斐もあります。

強いて言えば、アナログに拘らなければもっと面白い音源はあるんですけどね。ブリキ缶に入ったCD、1995年リリースの「Nuclear Waste」もあります。スティーヴ・ビレッジなどといった懐かしい名前も見えます。この盤、2曲でスティングがヴォーカルをとっております。2曲が当時初CD化の既発音源、3曲が未発表曲だったもので、一時期はかなりプレミアがついておりました。アナログ盤があるからといって、オリジナル・アルバムに拘ってクラシックをかけるよりも、こういった音源をご紹介した方がよさそうでしょう。どのみちオペレーション都合で動画(YouTube)対応になることも多いわけですしね…。

スティングはリミックスも多いですよね。あれこれ試すのがお好きなんですかね?「フラジャイル」のスペイン/ポルトガル語ヴァージョンとかもありますからねぇ。ただこの試みは稀有な成功例だと思います。言語が違うだけで随分印象が異なります。…ま、ヴォーカル差し替えではなくて、演奏も各テイク全て別物ですから、拘る性格が垣間見えるようです。

ある種の音感だとは思うのですが、言語感覚として、この手の人たちが英語以外の言語で歌うとき、ネイティヴの人々が聴いても不自然でない程度には歌ってみせるんですよね。日本語は言語体系が違うとかいうことなのかもしれませんが、日本人が歌う外国語の歌って、どうしてもダメですよね。その点スティングさん、字余り的な歌詞の置き方まで実践して聴かせておりまして、不自然さを全く感じさせません。さすがだと思います。

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