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7インチ盤専門店雑記787「テンダリー」

ジャズのスタンダードに「テンダリー」という曲があります。いろいろな方が歌っておりますし、インストものもいっぱいあります。サラ・ヴォーン、ビリー・ホリデイ、ナット・キング・コール、ルイ・アームストロング・ウィズ・エラ・フィッツジェラルド、デューク・エリントン、ビル・エヴァンス、…エリック・ドルフィーも「ファー・クライ」でやってますね。まあ他にも凄い数のアーティストがやっております。

この中だと、ナット・キング・コールのテイクはいいですね。この人は本当に歌が上手いなぁと思いますが、上手いというだけでなく何かプラス・アルファがあるようで、妙に沁み入ってきます。どこがというのは、まだ分かりません。死ぬまでにノンビリ考えたいなと思い、とっておきます。またビリー・ホリデイも挙げましたが、レコードでは見つけられないのですが、YouTubeで出てきますからあるのでしょう。…しょうもないもの言いですが、ネットの衆合知とでも申しましょうか、最近は音源を探すとき、ウィキペディアよりもYouTubeの方がヒットするような気がします。

私はたまたまチェット・ベイカーのテイクで知りました。最初はジェリー・マリガンの「ナイト・ライツ」と勘違いしていたくらいですが、このチェット・ベイカーの「テンダリー」が大好きなんです。ま、どちらも大好きな曲で、あまりジャズ、ジャズしていない、イージー・リスニングっぽい音源ですが、こういう音源でリラックスできるのは幸せです。熱いハードバップの激しいのを聴くと、どうしても演奏に集中してしまい、疲れますからねぇ…。疲れたときに聴くのは、こういった音源の方が好ましいです。

実はチェット・ベイカーもナット・キング・コールと同様、後回し代表です。引退してゆっくり落ち着いたら、あれこれ調べながら聴きたいなと思っております。それでも機会があればと、CDもアナログ盤も買い集めてあります。CDはHDDプレイヤーに入っておりますから、時々BGMにもしています。アナログ盤もヘッダー写真のように少しはありますが、ほぼ買ったまま放置です。ロクに針も下しておりません。ものによっては未開封です。オリジナル盤に拘りがないため、再発盤ばかりです。オリジナル盤はお値段が…、もう手がでません。

ちなみに「テンダリー」のウィキペディアでは、1988年となっておりますが、これは ↑ このYouTube音源に見られる編集盤「The Complete Barclay Recordings Vol.2」のリリース年でして、実際は1956年の録音です。

世の中の流行り廃りもあるでしょうけど、チェット・ベイカーやジェリー・マリガンって、昔から相当人気もあると思うのですが、ウェブでいろいろ調べる限り、情報が少ないですよね。ブルーノートあたりのアーティストと比べると一層その思いが強くなるのですが、ウエストコースト系は日本ではアカンですか?…結構好きなものがあるんですけどねぇ。調べていて、ちょいとストレスに感じることがあるんです。…まあ老後の楽しみにとっておきますかね。

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