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7インチ盤専門店雑記770「相変わらず…」

えー、相変わらず余剰在庫と格闘しております。有り難いことにここ数ヶ月はよく売れておりますので、品物が回転しております。…でも余剰在庫を抱えている盤が売れれば同じものを出すので、見た目はあまり変わってないように思われるかもしれません。いずれにせよ、有り難いことです。

洋楽ではこの辺りの盤はもう試聴するのも憚られるほどに回転しております。イントロ前の無音部分で酷いノイズでもない限り、問題なしと判断します。如何せん100円ボックスの話です。ユニオン等では300円程度でしょうか。

サザン関連もよく売れれます。下手すると1000円程度で売っているお店もあったりします。オークションは送料込みで考えると、どうしても500円を超えるお値段となります。場合によっては店舗で買うより高めとなります。うちの場合、サザンのデビューから80年代末の7インチがフツーに手に入る時代のシングルは一応取り揃えております。

桑田さんはアナログ好きのようで、90年代もアナログでシングルをリリースし続けてくれましたから、90年代もある程度は持っているのですが、お店には出しておりません。買われる方も90年代のサザンをアナログで聴きたいかというあたりです。「稲村ジェーン」までは本当はアナログで行きたいところですが、もう少し前でグッと玉数は減りますし、フツーには売られていなかったはずなので、求められることも少ないわけです。KUWATA BANDはいかにもアナログな曲ですし、シングル4タイトルは常時揃えております。

その他の邦楽では、ウチの場合、このあたりがよく売れます。こちらも好きですからイベントでもかけますしね。安全地帯は人気がありますから、ある程度は揃えておりますが、ごそっと買って行かれる方がいらっしゃるので、常時揃えているとは言い難い状況です。2年前ならもっと手に入ったでしょうが、最近はオークションでも減ってきました。…というかお高くなってしまいました。ここ1年ほどでも7インチ・シングルの相場は相当上がってしまったのですが、2年前と比べたらもの凄い違いです。随分認知されたものです。

結局この辺の盤は余剰在庫の常連さんなわけですが、よく売れますから回転しているというわけです。邦楽はコロナ禍が始まって飲食店が営業自粛になった2020年4月以降に仕入れたものが多かったりします。フツーは5~6枚セットで同一タイトルを仕入れ、スリーヴが傷んでいるものや盤質のよろしくないものを除いて4枚程度が手元に残り、3枚が余剰在庫に回るわけですが、この辺の玉数の豊富なタイトルは10枚セットとか12枚セットだったりしたので、余剰在庫も延々残っておりまして、ようやく残り数枚程度になったというわけです。

洋楽の方は、極限られたタイトルのものはセット・オークションがありますが、通常はアーティストごとのセットだったりします。ウチのような形態の店にとっては有り難いものです。アーティストごとのセットでも人気曲だけ漏れていたりするものですが、そういう曲の7インチは大抵持っていたりするので、ちょうどよろしい具合にコンプリートなどということが何度もありました。状態が良いという保証はないので、気長にやっておりましたが、コロナの最中は時間もありましたからね…。

元々CDに切り替わった頃に購入して押し入れの中で30年ほど熟成したものと合わせると、お店ができる程度に結構なコレクションになっているわけですが、何だかんだ言ったところで、私はラッキーでしたね。極々私的な趣味のつもりが、アナログの復権やらコロナ+断捨離ブームなどのおかげで、こちらは結局商売になっているわけですから。







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