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7インチ盤専門店雑記911「Satellite」

Hootersが1987年に放ったヒット曲「サテライト Satellite」です。毎度のことながら、この時期の曲に関しては、簡単に7インチで聴けるものではありません。これも例の如く見本盤です。ジャケット左下に貼ってあったシールを剥がしたのか破損がありますが、まあ大した問題でもありますまい…。レコ屋がそんなことを言っていてはいけませんかね。

85年にリリースされたアルバム「Nervous Night」が大ヒットし、そこから「All You Zombies」「And We Danced」「Day By Day」といったヒット・シングルが出ました。MTVやベストヒットUSAでもよくMVを観ましたね。87年のサード・アルバム「One Way Home」も結構なヒットとなりましたが、そこからのシングル・カットは「Johnny B.」「Satellite」「Karla with a K」といったところ、サード・アルバムからのセカンド・シングルだったのが「Satellite」というわけですね。

「Johnny B」のカップリングは「Lucy In The Sky With Diamond」のライヴ・ヴァージョンでした。「Satellite」はタイトル・チューンがB面だったのですが、この見本盤はファースト・シングル「Johnny B」がB面に入れてあるんですよね。…サービスですかね。私的にはどちらも好きな曲でして、嬉しい一枚ではあります。

そして、毎度のことながら、見本盤はいい音で鳴ります。この盤も例外ではありません。猛烈に良い音です。ただ、これは見本盤だからということではなく、1987年リリースの音源だからという気もします。他の盤と続けて同じ環境で鳴らしてみると、いきなり音が大きくなったような印象で、しかも突き刺さりそうなやたらとメリハリの効いた音が出てきます。この盤をかけるとどうしてもアンプのつまみをいじることになります。87年頃のアナログ技術ってもう極めていたんだろうなとは常々思いますが、ホント凄いですねえ…。

このバンドに関しては、キーボーダーのRob Hymanとシンディ・ローパーとのコラボが取り沙汰されておりました。彼は名曲「Time After Time」の作者でもありますから、まあ注目もされますわな…。80年代の後半に頭角を現してきたアーティストは、CDで買うかアナログ盤で買うか悩ましい想いをしたりしましたが、この連中はアナログで聴きたかったもののセカンド・アルバム「Nervous Night」しか当時手に入らなかったことが忘れられません。

そういうこともあって、この見本盤7インチ、それなりに思い入れもあるんです。MTVの時代ですから、あの大ウケしたアメリカンなMVで観ないと意味がないように感じたこともありましたが、今になって他のアルバムのアナログ盤は存在するのか気になってしまうんですよね。…だってホント良い音で鳴るんですよ、これが。


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