清澄白河カフェのキッチンから見る風景 : ミンガス
何度も書いておりますが、ジャズは聴き始めが遅いので、あまりアナログに拘っておりません。そもそもリアルタイムで聴いたものでなければ、思い入れの強さも違います。少しはアナログも買いましたが、概ねOJCと再発ブルーノート。あまりにディープな世界は、畏れ多くてハマることも躊躇してしまいます。店ではHDDプレイヤー以外はアナログしか鳴らさないので、勉強させていただいた大量のCDは、ほぼ出番がありません。店には200枚ほどジャズのアナログ盤が置いてありますが、リクエストが多いド定番+大好きな盤を少々といったところです。
自宅には、店で鳴らすことはなさそうというアルバムがまだまだありまして…。でもそんなに多くはありません。とにかくジャズをアナログで集めることにブレーキをかけてくれたのがミンガスでした。チャールズ・ミンガス、…それなりに好きなベーシストです。ジョニ・ミッチェルで知り、興味を持ってアルバムを買い集めました。ベースの音色は好きですが、アルバムを通して聴くと疲れるので、頻繁にはターンテーブルに載せることはしません。
何故彼がブレーキをかけてくれたかというと、あまりに多い別ジャケの全容が把握できなかったからなんです。今でこそGoogleで画像検索すれば、ある程度は判りますけどね。インターネットがまだ普及していなかった頃は辛いものがありました。
例えば、タウン・ホール・コンサートというタイトルの盤が3枚手元にあります。
そのうちの2枚は同一内容でして、ブルーのジャケットの"& His Quintet"とある盤は「My Favorite Quintet」というタイトルで知られている別ものです。この同一内容の2枚がいわゆる「タウン・ホール」なんだと思うのですが、ものの本などで紹介されているジャケットは、
これだったり、
これだったりするんです。…私が持っているものは何?となるわけです。ま、いいんですけどね。
大名盤、「直立猿人」も、絵のヤツと写真のヤツを両方持っていて、一般的な絵の方をお店に置いています。自宅にあるのはこれ、
それから、好きな盤で「ミンガス・プレゼンツ・ミンガス」というのがありまして、これも2枚持っております。
この辺は「ダブって買ってしまった!」などというものではなくて、「お、こっちのジャケがあるぞ!状態もいいから買っておくか。」という感じでした。もう諦めの境地ですな。
そんな中でも、「The Clown」はジャケ買いでした。初めて聴いたときには愕然としましたけどね。少し経って落ち着いてから、「ああ、こういう音楽もありか」という程度までは…。曲は嫌いではありません。好きです。でもナレーションとかは、どうにも好きになれませんでした。
このジャケ、ついつい見入ってしまいます。ですから嫌いではありません、むしろ好きです。
ミンガス、…苦手意識は決して拭えません。…多分死ぬまで。
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