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7インチ盤専門店雑記767「Joe Cool」
ウェブで「joe cool」と検索すると…やはり出てくるのはこの犬ですな。
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でも私がご紹介したいのはフュージョン・バンドのジョー・クールです。ジョー・クールというバンド、実は世界中にいくつもありまして、皆さんスヌーピーが好きなんでしょうね。私も大好きです。ですからこのフュージョン・バンドのレコードがリリースされた時は大ウケでしたねぇ…。全員が地方都市出身ですから、バンド名の由来はその辺ですかね。今となっては、ウェブで検索して求めている情報にアクセスするのにエラい苦労します。ジョン・スミスやジョー・ヘンリーなどと似たようなことになっているのでしょう。
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さて、ジョー・クールの唯一作、1984年リリースの「Party Animals」ですが、一聴してウィル・リーのベースだと判るファンクネスが魅力のバンドです。加えて実にポップです。フュージョンでもこういうノリのいいヤツが好きでした。このアナログ盤、実はもの凄く苦労して入手したものです。ジャケットの角が丸くなっているような盤は、よほどのことがないと手を出しませんが、これは仕方なしに購入しました。個人的には超貴重盤です。
ウィル・リー、クリス・パーカー、ジェフ・ミロノフ、ロブ・マウンジーという、腕っこきが楽しげにやっている印象です。ここでギターがハイラム・ブロックだったりすると、また違ったノリや違ったファンクネスが聴かれたのでしょうが、ジェフ・ミロノフの端正なギターが意外と収まりよく鳴っております。フュージョンの世界では4人とも超人気のスタジオ・ミュージシャンですから、まあよくスケジュールが合ったなといったところです。
オフィシャルの音源はアルバム一枚分しか無さそうですが、実はライヴ映像があります。残念ながらレーザーディスクなので、今直ぐに観ることができないのですが、自宅のプレイヤーはまだ生きております。引退したら段ボール2箱分のレーザーディスクのデータをリッピングするのは、やりたいことリストのかなり上位にある項目です。DVDになってないタイトルもいっぱいありますし、当然YouTubeでも見当たらないものも多かったりします。Joe Coolのライヴは1982年のレア音源も含め、しっかり上がっております。
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Joe Coolのこのライヴでは、渡辺貞夫がゲストで登場し、2曲で共演しております。「Joe Cool」と「Cala Di Volpe」という曲です。つまりライヴ・イン・ジャパンです。1985年7月2日のラフォーレ・ミュージア厶赤坂です。「Cala Di Volpe」の他「Looking For Your Eyes」と「Sometimes Bubba Gets Down」の計3曲がアルバム未収録です。そういう意味で、フュージョン好きにとって案外貴重な音源です。
まあ、続けて読んでくださっている方にはもうお分かりでしょうが、押入れの中にあるレーザーディスクの段ボールをチェックしたら、ブレッカー・ブラザーズやステップス・アヘッドやジョー・クールの盤が出てきまして、懐かしいもので続けてnoteのネタにしたというわけです。…まだまだ書きたい盤がありますよ。
1995年96年に立て続けに両方の手のひらを複雑骨折してしまうまでは、自分もいろいろ楽器をやっておりましたから、フュージョンやプログレの上手い連中の映像を観て勉強していたんです。…ホント懐かしいです。