7インチ盤専門店雑記747「まだある…」
自宅のレコードラックの上に空き箱が置いてあるスペースがあるのですが、空き箱と思っていた箱がズッシリ重く、中身入りだと分かり、少しめげております。「還暦過ぎの記憶力なんてこんなもんさ」と思えば当然のことのように思えてしまう程度ですが、いい加減な在庫管理がさらに根深いものだと思い知らされたわけです。
まあ、出てくる、出てくる。しかも全部クリーニング済みです。パラ見したところ、状態のいいものが多いので、やはり余剰在庫の余剰盤なのでしょう。もう売り切れてしまったと思っていたものも含まれておりますから、少し店に持ち込むかと思います。ヘッダー写真がその持ち込むものですが、ほとんどがニアミント・レベルですかねぇ。毎度書いておりますが、80sのニアミントは当然ですが、70sのニアミントはやはり嬉しいものです。50年ほど前に売られたものが、新品のような状態でゴソッと出てくると、お宝発見みたいな感覚ですが、まあそこまでの貴重盤でもありません。いずれもヒット曲ではあると思いますが、レア度は低いものばかりです。…でも状態のいい盤が出てくると嬉しいですねぇ…。
エリック・クラプトンの「アイ・ショット・ザ・シェリフ」やサード・ワールドの「ラヴ・アイランド」あたりは、いくらでも売れる盤です。70s洋楽好きにとっては、一家に一枚的なアイテムでしょう。70sソウル好きにとっては、アニタ・ワードやジョージ・マクレーあたりも同様ですかねぇ。ロバータ・フラックに関しては、「やさしく歌って Killing Me Softly With His Song」は腐るほどあるんです。十数枚の在庫を抱えております。その一方で「愛のためいき Feel Like Makin' Love」は意外なほどレアです。来日記念盤とありますが、74年当時、人気のほどはいかがだったでしょう?
80sは状態がよくて当たり前という感覚がありまして、60s、70sほどいたんでいる盤は多くありません。やはりカセットテープの影響なんでしょうね。79年に初代ウォークマンが発売になって、81年頃にはもう音楽好きの必需品のようになっておりました。レコードは繰り返し針を通して聴くものではなくなり、まずカセットテープに録音してからテープで聴くようにしていましたからねぇ…。皆さん大差ないと思います。私の場合は、アルバムを通しで聴く用のテープと、寄せ集めテープに追加して編集するテープを作ったりしておりました。レコードはというと、新品に近い状態のままキレイにとっておく感じです。
ウチの売り物が、今でも状態良好な盤が多いのはそのせいです。CDに切り替わる頃に買い集めた中古盤には状態の悪いものも含まれておりましたが、できるだけキレイな盤を探し出して買っておりましたからね。…そういった部分はユニオンではなくて、マーブルかトニーかジャニスでしたかね…。
何はともあれ、在庫処分でもありませんが、100円ボックスはしばらく充実させておきましょう。お好きな曲の7インチ・シングル、お探しでしたら、ぜひお問合せください。
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