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7インチ盤専門店雑記102「レコードの魅力」

公益財団法人江東区文化コミュニティ財団・江東区砂町文化センター、秋の講座「レコードの魅力」というものがありまして、講師を仰せつかっております。昨年6月から9月にかけてやったものと同じです。今回は定員20名で募集し、20名満席だそうです。定員に達し次第打ち切ったわけではなく、本当は23名応募があったものの、3名キャンセルが出て、ちょうど20名に落ち着いたんだとか。航空会社のノウハウでも導入してますかね…。

昨年は、レコードを聴かせろというご意見が多く、普段やっていたトークイベントと同じようなスタイルで、どこが聴きどころかを解説しながら、どんどん聴く鑑賞会的な内容でした。第1回が「洋楽ロックの歴史」、第2回が「映画音楽」、第3回が東陽町にあるダウンタウンレコードの土田氏をお招きして対談形式にしての「MTVの時代=80年代の音楽」、第4回が「AOR」といった内容でした。

今年はそのままではいけないそうで、基礎知識から学ぶんですと…。第1回が明日10月24日なので、渋々内容を決めて、昨晩資料のデータを送り込みました。ハイハイ、歴史を語れと言われれば、語っちゃいますよ…。Wikipediaなんかに書いてあるのより、よほど細かく具体的に説明しちゃいますからね。如何せんビニール盤、つまり今でいうアナログ・レコードが発売された当初の機器やらも持ち込んじゃいます。かなり面白い内容になることでしょう。

なんでドーナツ盤の穴は大きいのか、その理由を現物を見ながら体験できちゃいます。要はRCAビクターのオートチェンジャーです。こちらは動作も見ていただきましょう。ついでにコロムビアのLP-250も持ち込む予定です。アナログ盤普及に拍車をかけた歴史上重要な機種です。直だしのケーブルも当時のままの状態ですから、時代を感じられることでしょう。

センターの狙いは、最近のアナログ・ブームで若い人たちが参加してくれないかというところだったようで、どうやらこれが上手くいったようなんです。参加者の平均年齢は昨年よりかなり若くなっております。20代30代の方もいらっしゃいます。嬉しいですね。まあ、問題は選曲だということをつい先日も書きましたが、万人向けでいくか、個性を出すか、実に悩ましいところです。ヒット曲中心で面白いのかという疑問は常に頭の中にあります。どこでも聴ける音源を、わざわざ聴きにきていただくのもいかがなものか。それともよく知っている曲の音の違いを楽しんでいただくか…。

まあ、とにかくレファレンス盤として使っている盤をご紹介して、音質チェックのポイントを説明するところからスタートです。オーディオ病の人たちがどんなかをご紹介する意味で、田中伊佐資氏(師)の「ヴィニジャン」なるムックも持ち込んでご紹介しちゃいます。田中さんは以前、FM東京系のミュージックバードでやっていらっしゃるラジオ番組のゲストに呼んでいただいて、「2回分好きなのかけていいよ」というのをやらせていただいた方です。同病相哀れむと言いたいところですが、私はそれほどオーディオに詳しいわけではないので、師のチェックポイントなどを紹介してみようかと思います。

…パラパラとめくって遊んでいたら、最後の方に、「あーーーーー、小林さんだ!!!!載ってたんだ!」と大騒ぎ。毎日のようにラーメン・ブログ的なnoteを拝読している小林真人さん、載っていらっしゃるではないですか。ふっふっふっ、意味もなく嬉しくなってしまいました。砂町で紹介しちゃお~。ネタ1個ゲット!

こういう講座の準備とかって、始めるまでは面倒でしょうがないんですけど、始めたらもう楽しむしかないわけで、楽しいネタ満載で行きましょうかね。よっしゃ、よっしゃ、頑張んべ!


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