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7インチ盤専門店雑記291「インパルスのレーベルは…」
昨日、コルトレーンのヴィレヴァンのレーベルがイマイチ好きになれないということを書いたのですが、書きながら違和感を覚えていたんです。「…こんなんだったっけ?」と思いつつ、仕込みしながら、繰り返し聴きながら、ラジオ番組の喋りを考えていて、「どうもヘンだなあ」ということがアタマから離れなかったんです。帰宅する頃(終バス頃)には何となく分かってきていたんですけどね。「…もう一枚あるかも…」とね。
そんでもって、帰宅してレコードラックに直行し、見つけましたよ。やっぱり、何とも馴染みのあるヤツがおりました。昨日、繰り返し聴いていたときの違和感は、レコードの状態がよ過ぎたからでした。うちのヴィレヴァン、そんなに状態よくなかったはず…というところでした。
実はお店を始めた頃から、何人かの方にジャズのレコードをまとめてご寄贈いただいているんです。ダブった場合は状態のいい方をお店に置くようにしたんでした。実はヴィレヴァン、まだ他にもあるかもという程度で、やはり名盤、昔レコードで聴いた方は大抵持っているということですかね…。そして、我が家に30年ほど前にやってきたヴィレヴァンは、ヘッダー写真の通り、しっかり赤と黒のレーベルでした。
インパルスのレーベルに関しては、赤と黒のヤツが圧倒的に好きなのですが、これに関しても、買うなら60年代の盤ということを以前にも思っていたことがありました。何でかというと、「ニューポートの二人」という、あまり人気のない盤がありまして、1965年のニューポート・フェスのライヴ音源でして、コルトレーンとアーチ―・シェップの連名なんです。…でも一緒にやっているわけでもなく、しかもコルトレーンは「ワン・ダウン、ワン・アップ」という一曲だけなんです。
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これも随分昔から我が家におった盤ですが、1976年の再発ゲートフォールド・ジャケです。こいつが赤黒じゃないんですよ。
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ところが、東陽町の名店ダウンタウンレコードで「ニューポートの二人」のペラ・ジャケを格安で売っていたんです(安すぎです!)。持っているのを承知で、これも買っておこうと思ったわけなんですね。…何年前だろ?
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そして、これは赤黒レーベルというわけです。↓ それにしても、赤黒でもいろいろなパターンがあるんですね。あまりジャズはアナログに拘っていないので詳しくないんですけど、一度持っているインパルスのレーベル、全部あたってみますかね…。暇人の発想…。
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「ニューポートの二人」、実は結構大事にしている盤だったりします。音楽の好みは分からんものです。