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7インチ盤専門店雑記276「アナログ盤ないんですけど…」

えー、ホット・サーディンズという、古めかしいジャズをやっている連中がおりまして、2010年代以降のバンドにしては、いい感じなんです。しかもこんなにアナログ向けの音なのに、アナログ盤が簡単に手に入りません。まあ、YouTubeの動画などで楽しむしかないんですけど。…でも、気になるんですよ。やっていることは古めかしいジャズなんですけど、音がやはり2010年代なので、新しいんです。低音入り過ぎというバランスでえらく格好いいことをやっております。…何とかアナログ盤を手に入れたいものですけどね。

そんな感じでアナログ盤が手に入らないので、見て見ぬふりしているアーティストというのはいっぱいあります。今現在は、全曲アナログ盤でお届けするラジオ番組のパーソナリティをやらせていただいてますので、アナログ大前提でおりますけど、実際のところ、音楽の聴き方はアナログ100%かと言うと、全然そんなことはないわけです。どちらかと言うと、YouTube中心で、動画を楽しむことの方がメインだと思います。…だって、最近の世の中、ミュージシャンが新曲の情報をリリースするのがYouTubeとかSpotifyとかなので、仕方ないんです。

そんなことを観るたびに思い出させられ、何となく悔しい気持ちになってしまうのが、カナダのジェシー・クックというギタリストです。いろいろ受賞しているので有名な方かもしれませんが、日本語のウィキのページはまだありません。この人もアナログ盤ではリリースしてないようなんです。もうこれでもかというほどボーダーレスな人で、フラメンコ・ギターだったり、スムース・ジャズだったり、インドやアラブの旋律が入ってきたり、やっていることは楽しいです。しかも何だかカッコええです。加えて、動画がどれも異様に音がいいんです。スピーカーとの相性もありますから確定的なことは言えませんが、YouTubeでも音のよさは実感していただけると思います。…アナログ盤で聴いてみたいなぁと思わせる音なんですよ。

最近は新しい盤を購入することは控えております。とにかく、盤を増やさないようにしております。一生懸命減らしております。しかも今年に関しては、アナログ盤で欲しいと思わせるものに出会っておりません。ジェシー・クックあたりのアナログ盤が出たら困るなぁというくらい、この人は気にはなっているんですけどね。ラジオで紹介することはないので、その点困らないんですけど、トーク・イヴェントを再開するとなると、そうも言ってられません。…でもアナログ盤がなくても何とかなるのがウチのトーク・イヴェントなので、やっぱり問題ないんですけどね…。

他にもいろいろありましてね…。でもここで紹介しちゃうとイヴェントのときに新規性が薄れますかね…。古い音源を聴かせるイヴェントかもしれませんが、話の流れに込めて、新しいものもご紹介するようにしておりますから、案外その辺もご好評いただいている部分かと思われます…。評価を聞かせてくださるのは、極々一部の方のみですけどね。

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